千代田町の東光寺にある仁王像さまは町の文化財ということもあり硝子貼りにて保護されておりました　鳩の糞害からの養生で金網というのはよく見かけますけれどこの硝子貼りは珍しいです　広大な墓地という感じではなく本当に片田舎によくあるお寺ですかね　こじんまりとした敷地にこじんまりとした本堂、山門みたいな　でもこうした立派な木彫があるのが日本という国のお国柄なのでしょうか　もともと人混みは向いてなく田舎をのんびり回るのが性にあうので、よい場所に生まれたと思っております　 先日「映像の世紀　溥儀　財宝と流転の生涯」を観ました　かつてB.ベルトリッチの「ラストエンペラー」を観てまして溥儀その人はある程度知ってはいましたが、あらためて実際の映像で観ますと時代というものがいかに人間性、人生というものを押し流してしまうのかというのを突きつけられた思いがしました　自分というものを守るために清朝をはじめ歴代王朝の類を見ないほど貴重な財宝を差し出すしかなかった人生　溥儀の性格に帰結なされる場合が多いですが果たしてそれだけでしょうかね？　それよりもなによりも溥儀に付き従うしかなかった皇后のエン容妃(字がでてきませんでした)の人生はもっと凄まじいかと…　もともと政略結婚の上冷めきった二人　妃にふりかかる不幸、そして絶望と孤独は字面を追うだけで怖くなるしだいです　人は孤独に産まれ孤独に死ぬなどとよくうそぶかれますが、このことさえわからぬ自分はその中であの世にいった妃にこの遠隔の地ではありますが手をあわせずにはいられぬものでございます

群馬県千代田町にある愛宕神社 ここは江戸時代文政期に活躍なされた儒学者の亀田鵬斎先生の生誕地となってます　以前邑楽町中野に住む先輩に先生の生まれた五箇村のことをきいたのですが要領を得ず、ひょんなことから案内板を見て知り寄ってきたというしだいです その性格は豪放磊落であり、一方で心優しき愛妻家であったといわれます　浅間山噴火のさい、すべての蔵書を売り払い被災民の救済にあてた…、できそうでできぬこと尊敬に値します　やっと巡りあった愛宕神社の碑、令和の世にも先生の足跡に感銘をうける人間がいるのは自分だけではありますまい　末長くの顕彰を望みます

赤岩渡船場です 群馬県千代田町と埼玉県熊谷市を県道83号で結ぶ利根川を渡し船で行くところです　渡し賃は無料、土手下に待機する船頭さんに直接声をかけて乗せていってもらうそうな　かつて16あった渡船場も現在は3つ時代が便利になったということなのでしょうかね　それにしても強風吹き荒ぶ利根川を水上バイク、パラグライダーで遊びを楽しむ若い衆がけっこういたのには驚きました　やはり若いって血がたぎっているのでしょうか？ちなみに記念撮影で体重の軽い母は風に吹き飛ばされそうになっていてこれには笑ってしまいましたが…😃

ジョイフルホンダに行った帰りの道すがら、中世の城跡でも寄ろうかとGoogle Mapで検索しまして、赤岩城跡光恩寺というところに行きましたところその隣に日本の最初の女性ドクター荻野吟子女史さまの石像がありました　男社会の医者の世界、女性が成るにも試験さえ受けさせてもらえぬというご時世　ともに素養のあった女性3人となんとか試験までこぎつけたものの合格者は彼女だけだった模様です　国民介護保険の適用などなかった時代、医療を受けられるのは上級社会に住む人たちだけの特権であるので、医師=生活の保証された人という図式はなりたたなくて医師は途中で辞めてしまったとか…　北海道開拓にたずさわったりとか離婚も経験なさったりとか波乱万丈の人生だったようです　石像の静かな目線はコロナ禍において気違いじみた狂騒にはしり、冷静に科学を分析できないという哀れな日本人の姿を蔑むような気がしたのは自分の錯覚なのでしょうか？