【冬模様】 　風に運ばれ 　ちらちら小雪が舞って 　「風花」となり 　夜半より急な冷え込み 　初冬の朝 　淡墨画に似た風景を 　②③大輪古典菊も雪化粧　 　④ドウダンツツジ 　 　⑤ハイビスカス 　室内出窓にて　　　　　 　最終花でしょうか 　エネルギッシュに映えて 　

　里の秋　【秋光】 　　季節の煌めきを 　　　　中庭散策にて 　①紅ドウダン(満天星) 　②紅葉ブルーベリー 　③④南天　盆栽 　⑤夕陽　入日 　【秋の日は釣瓶落とし】 　　　　急速に日が暮れ始め 　　　　　　　 　　　　　　　魅せられて… 　子規読みて 　　気付けば釣瓶落しかな 　　　　　　　吉田幸恵

山野草 【ダイモンジソウ】 大文字草 「富士王」 ユキノシタ科 ①開放感のある 不揃いの五弁の花が 漢字の大の字を 蕊の色合と相性が良く コントラストに 魅せられて… ②③多彩な花色が 秋のシェイドガーデンを 長く楽しませて 【トクサ】 ① 木賊 自然界のヤスリ 刈り取って乾燥 研ぎ草 藍が強く 落ち着いた深みの緑を 魅せて… 月と一緒に 描かれる事が多かったという 磨きあげた鏡のように 明るい月を意味して トクサは月を磨くが 月は人を磨くという 大文字草の 小さな花の大 稲畑汀子

【山茶花】 「朝倉 」 椿科 早咲き ② 蕾の外弁に ほんのり淡い紅を帯び ③④まん丸ふっくらと カップ咲きのよう ①ほどけて真白の 八重咲きへと変化 魅せられて… 山茶花を 雀のこぼす日和かな 子規

　　【ツワブキ】 　　　　　石蕗　 　　　　　冬の季語 ①雪時雨　寒空に 　茜の深き黄色を重ね 　穏やかな温もりをとじ込めて ②今日の水滴 　　　　　　 　　　　　　　　魅せられて…。 　石蕗咲いて 　石蕗に集まる　日の厚み 　　　　　　　稚橋清翠

　【木守柿】 　冬晴れの青空に　ぽつんと 　残した熟し柿は 　古よりの慣わし 　 　来年もまた豊かに実る事を 　願って、鳥と、神に捧げる 　神と人とが共に分かち合う 　「尊敬と祈り」のかたち 　共に生きる喜びを思い出し 　見る人の心に明るい火を灯す 　　　という 　　　　　　魅せられて…。 　　 俳句では　 「木守柿」は秋の季語　 「木守り」は冬の季語という まつわるエピソードをひとつ 「千利休」は晩年 長次郎作の茶碗を弟子に それぞれ選ばせて譲り 最後に残ったひとつの赤楽茶碗を 【木守】と名付けて 長く愛用したという。 　　「歳時記より～」 　　

　盆栽　【ハゼ】 　　　櫨紅葉(ハゼモミジ) 　　　ウルシ科　落葉高木 　晩秋に 　一斉に色付き一層の息吹を 　落葉前、最後の輝き 　際立つ美しさに 　　　魅せられて…。

今日のお花 　　山野草 　　　【ダイモンジソウ】 　　　　大文字草　「新雪」 　　　　別名　イワブキ　 　　　　ユキノシタ科 　 　「大の字」の 　　細く繊細な花弁が 　　ちらちらと舞う　 　　初小雪のよう 　　　　　魅せられて…。