恋人とのデートの時にバラの花束を貰ったと喜んでいる同僚に嫉妬したことがある 付き合っている人はいたが、私はバラどころか花束なんか一度も貰ったことがなかったから… 当時、私は子供じみていて(まあ、今もそうかも)色気もなく(まあ、今もそうかも)花束を贈りたくなる女の子ではなかったのかもしれない(きっとそうだ!!くそぅ) 花束を贈られるなんてマンガの中の話だとばかり思っていた私は、目の前にいる姫の指をじっと見ていた 姫の指は白く長く細く、マニュキアも剥がれたりしていなくて、バラの花束を抱えるのに相応しい美しさだ こんな完璧な指の女性は、玉の輿にのって、すぐに王子に連れていかれるのだ…と予想した そして実際にそうなった 然し、玉の輿結婚式に呼ばれて、ふたりを祝福している時の私の心は何故か穏やかだった 後にも先にも、嫉妬心が湧き上がったのはバラの花束を贈られた彼女をみた時だけだった why 金曜日の蕾たち🏷️に参加します