被曝樹木その19 広島城 二の丸跡の ユーカリとマルバヤナギ ①～③ 爆心地から740mと近距離で被曝したユーカリは　むごいことに黒こげになり その写真が今も残されています ユーカリはもともと火事に強い樹木だったことが幸いし生き延びました 後の台風により幹の途中で折れてしまいましたが 再び芽を吹きみるみる大木になりました 被曝樹木のなかで生き残っているユーカリはこの木だけです 幹が何度も折れ 枝は曲がりくねりその姿は原爆の苦しみそのものだといわれています そうした苦しみを内面に持ちながらたくましく成長した姿は荘厳です ④⑤ 広島城の堀端で被曝したマルバヤナギは 幹が真二つに裂け 中が空洞になりながらも 樹木医の治療を受け成長していきました しかし昨今衰弱がみられ ひこばえを出して次世代を育てる努力がされています 被曝樹木のなかで生き残っているマルバヤナギはこの木だけです

今日のお花 クスノキ 被曝樹木 広島市の被曝樹木160本のうち なんと58本はクスノキが占めています クスノキは元来丈夫な長寿の木といわれます この比治山公園内のクスノキは被曝後も健やかに育ち　市民に大きな希望を与えたといいます