被爆樹木その17 アオギリ2本 広島市中区中島町 平和記念公園内 「アオギリ」は広島市の被爆樹木の中でもシンボル的な存在です ①被曝アオギリ2本と 　被曝2世アオギリ ②前方にたつ案内文 ③今夏樹木医により衰弱を指摘されたアオギリ　 　葉が黄色くなり色々手当てが行われています ④被曝2世アオギリ　 　親より大きく成長しています ⑤8月6日を迎える準備に忙しい平和記念公園　 広島平和記念公園には 被爆アオギリが2本植えられています 元々このアオギリは旧広島逓信病院の中庭で被爆しました 被爆したアオギリは 爆心地側の幹半分が熱線と爆風により焼けてえぐられましたが 樹皮が傷痕を包むようにして成長を続け 焦土のなかで青々と目を吹きました 当時 病院で働いていた沼田鈴子さんは被爆後 生きる気力を失っていましたが 病院内のこの被爆したアオギリに勇気をもらいました 昭和48年にアオギリが平和記念公園に移植され 沼田さんは多くの人にアオギリを通して原爆の悲惨さを訴え続けました 現在被爆2世のアオギリが　2本の被爆アオギリに寄り添って成長しています 沼田鈴子さん(1923-2011)は 被爆語り部として活動し知らぬ人はいない存在です 被爆により自ら片脚を失い また恋人を失って生きる望みをなくした時 生き続けるアオギリの姿に力をもらい 「なぜ原爆は私の頭上に落とされたのか」と問い続け 国や立場を越えて平和を求める活動に身を投じました 2024年7月24日訪問