今日の花　ワタ＊ ①②③綿 ④最後のヒマワリなので載せました 時間のある方は目を通して下さいね ⤵︎ 花言葉＊母の愛(母との思い出) 雪がチラつく寒い夜中 母とわたしは歩いていました ほら前を見て、転ぶよ 母はひどくやつれていて 地味な身なりでした 幼いわたしにも母が 当てもなく歩いているのが 分かりました お蕎麦屋さんに入りました ストーブに手を伸ばして 暖を取っていたら 暖かいお蕎麦が 運ばれて来ました 母がわたしの口に お蕎麦を運んでくれました 暖かくて美味しくて お腹に染み渡りました 残ったおつゆの底に 小さく切れたお蕎麦が少し 沈んでいました 母がそれを飲み干してお店を 出ようとしたら お店の人が子供の分だけしか 注文しなかった母に どうぞって蕎麦湯をくれました 体も心も温まった母は 意を決したように 今来た道をわたしの手を引いて 引き返しました(#´ᗜ`#)

今日の花〜母性の愛〜少し長い話しになりました オモト(キジカクシ科オモト属) 花言葉〜母性の愛〜 わたしがまだ五つか六つの時の 大晦日の話しです その日は小雪がチラつく 寒い夜でした 母と二人で夜道を歩いていました 手袋もなく指が冷たくて わたしはグーをして 指を自分の手の平で暖めました その小さい握りこぶしを 母が手のひらで包んくれました お蕎麦屋さんの灯りが見えました 大晦日のせいかまだ のれんが出ていました 母にあったかいお蕎麦が食べたい ってねだりました 母がそうだね夕飯まだだったねって 笑いました お蕎麦屋さんの端っこの席に座って かけそばを頼んでくれました 注文はひとつでした お母さんは？ 母はお腹が空いていないって わたしに言いました あったかくて美味しいお蕎麦でした そのやりとりを見ていた お蕎麦屋さんのご主人が 母に蕎麦湯を出してくれました 母は深く頭を下げて湯呑みに 蕎麦湯をついで大事そうに両手で 熱い湯呑をもってから飲みました 目がしらを押さえていたようにも 思えました 大人になって母にこの時 わたしを連れてどこへ 行くつもりだったのか聞きました 母は線路へ向かって歩いていたと 話してくれました 母が生きているうちに あのお蕎麦屋さんに二人で行って 今度はお蕎麦を二人前注文しようと 思いました