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桐の一覧

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醜男
桐(キリ) キリ科キリ属の落葉高木。中国南部原産で、中国では古来より琴の材料として用いられることから、中国文化とともに渡来したのではないかといわれる。材は国産材の中で最も軽く、湿気を通さず狂いがないことから家具材などに使われ一般には栽培もされるが、野生化もしている。葉は五角形状で径20~30㎝前後になり日本最大級。花期は5~6月、枝の先に円錐形の大形の花序をつけ、淡紫色の花が下向きに開く。10月頃に果実が茶褐色に熟し、木質化して尖った卵形となる。その後先端が2裂して中から数千個といわれる極小の種子が飛ばされる。種子には縁にフリルのような翼が二重、三重に重なりあい美しい。種子を飛ばし終えて枯れた果実は枝に残る。冬の花芽は丸く、毛に覆われ花序にたくさんついて目立ち、一目で桐とわかる。 昔は、女の子が生まれたら桐を植えて嫁入りのときに箪笥をつくる慣習があった。桐は成長が早く、20年前後で利用可能な大きさになる。桐の道管は他の樹木と比べて太く、乾燥させると空洞となってより多くの空気を含む。この蓄えられた空気によって、湿度の変化に敏感に反応し温度の変化を内部に伝えないようにする。湿気の多い日本では、この性質を利用して箪笥を作る。湿度が高いときは湿気を吸収して材が膨らみ隙間が閉まり湿気を通さない。逆に空気が乾燥すると隙間が開いて空気をとおすようになる。また、内部に熱を伝えにくいため燃えにくい。洪水にあっても浮いて流れ、中身を守ってくれる。安政の大地震の後ではその効果が確かめられたので、桐箪笥がよく売れた。 中国では鳳凰の止まる聖木とされる。日本でもこの思想から菊花とならんで皇室の紋章で、菊は正紋、桐は副紋とされる。日本政府も五七桐とよばれる紋章を用いている。 名前の由来は、切ってもすぐ成長するためとも、よく成長させるために一度切るために『切る』がキリになったともいわれる。 出典『都会の木の花図鑑』『樹木の名前』『知っておきたい100の木』
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