１　ｷｬｰ‼️自伝　〜ひとりぼっちの給食室〜 ６年生になって給食委員になった。給食の時間は給食室に全校の給食当番が押し寄せて大混雑、、、その交通整備がボクの仕事だ。 最後のクラスが行ってしまうと、ボクはそこにひとり取り残される、、、静寂の世界。 ボヤボヤしてる暇はない、ダッシュで給食を食べなければ、給食を返しに来る給食当番を迎えるのも、ボクの仕事だ。 給食委員はたしか二人一組なので、もうひとりいたはずなのだが、誰だったか思い出せない、、、ボクの記憶の中ではいつもボクひとりぽっちだ。 なかば捏造された記憶を、その理由も含めてこれから、物語ろうと思う。

２　ある二学期もおわりの日、最後のクラスを見送ったボクは、その日に限って教室に戻らず、そのままそこにいた。 もうじきこの小学校ともお別れだ、、、センチメンタル。 すぐ前は道路、柵を乗り越えて出てみようかな、、、アドベンチャー。 そこをスーツ姿のサラリーマンが横切った。 ボクもサラリーマンになるのかな、、、 大人になることへの憧れなど微塵もなかった。不安でしかない。あと数ヶ月でボクはこの楽園から放逐されるだろう、あの柵の向こうへ。 柵の外の世界はどんなだろう、、、 その時ボクは啓示を得る。 いつかボクも、給食中のこの昼下がり、あの大人のように、スーツを着て、ネクタイを締め、黒いカバンを下げ、柵の外を歩いているかもしれない、、、 柵の外を歩くボクはきっと思い出すだろう、、、 ひとり外を見ながら、いつかボクも、給食中のこの昼下がり、あの大人のように、スーツを着て、ネクタイを締め、黒いカバンを下げ、柵の外を歩いているかもしれない、、、と思った、柵の内側に守られていた時分の、ボクのことを、、、 ブー‼️　ハズレ‼️　８回休み‼️‼️‼️

ど根性鶏頭 (2023/10/23) 去年のいまごろは、歴史小説ばっか読んでたっけ、、、 山岡荘八の「豊臣秀吉」より、まだペーペー時代の秀吉がねねの気を引くため「前田犬千代がオレに頭を下げたら、つきあって」とブラフをかけるシーンがこちらです。 ≫五条川から這いあがって来る夜明けの霧につつまれて、浅野家の庭いっぱいに繁った葉鶏頭が、乳の中にうかんだ紅皿のようにあざやかに眼に映り、、、とたんに彼は尿意を催した。 ほう、こりゃきれいだ。この葉鶏頭は、、、 駆けつけて、いきなり厠を借りるのも面倒と、彼は高々と裾をめくって四ツ目垣越しに用を足しだした。と、とたんに、 ぶ、、、ぶ、、、無礼なっ❗ (しまった)犬千代はあわてて筒先を左に転じ、 こ、これは、ご無礼を、、、 と頭を下げたが、いったん噴出しだした夜越しの滝はやむべくもない。 👸解説　前田犬千代がいつもそこで立ちションするのをしってて、スタンバイしてたとゆー、、、おしっこかけられるために、、、 前田犬千代は信長のわりと上の方の家臣である。おしっこをかけられるとゆー、大きな借りを作らせることにより、犬千代の弱みを握るとゆー、、、秀吉のこのスーパー頭脳。 我々も見習いたいものであるｼﾞｮﾊﾞｰ まあしかし時代小説はやはり、装飾過多よね「筒先」とか「夜越しの滝」とか。