ONC2009『はるな』FL オンディーナ交配の初期のオリジナル品種

オンディーナ 交配用親木 高さ150㎝幅60㎝くらい 気難しいと言われるオンディーナですが、適切に育てれば新苗でも２年でこれくらいに育ちます。 故小林氏のバラはとにかく如何に病気を出させずに葉を守りきるか？に尽きると思います

左:オンディーナ FL 右上:青竜 HT 右下:綾 HT この時期でもこの青さを出せるところが、故小林森治様の凄いところ ※綾は違いますが。。。

「CL-SSO13」 CLスターリング・シルバー×オンディーナ 昔の交配品種でつる系のブルー育種過程で出来たのだが一季咲きであり(たまに返り咲く程度)と特筆するほどのセールスポイントが無かった為、マザープランツを残してお蔵入りになった個体。 昔は評価しなかったが見直してみると良い花をつけるなと思う

FL オンディーナ 故小林森治氏作出 独特の癖をもつ為、玄人好みのバラ

自作のオンディーナ交配種 HT「綾」

O.Acr.IB-2012/13 ｵﾝﾃﾞｨｰﾅ×(ｵﾝﾃﾞｨｰﾅ×(ｵﾝﾃﾞｨｰﾅ×綾)×(ｵﾝﾃﾞｨｰﾅ×ｵﾝﾃﾞｨｰﾅの実生)) 故小林森治氏が作出したオンディーナを交配親の主軸にし耐病性と樹勢も捨て純粋に青さを求めた一連の交配最後の選抜個体。 ｵﾝﾃﾞｨｰﾅにﾏﾀﾞﾑｳﾞｨｵﾚとｽｲｰﾄﾑｰﾝの実生を掛けて得た個体が綾であり、ｵﾝﾃﾞｨｰﾅに綾を交配し出来た子供達をひたすらｵﾝﾃﾞｨｰﾅに戻し交配して行く手法で作出。 ｵﾝﾃﾞｨｰﾅ由来の独特の青さは他の青バラ達の追随を許さないくらい青い、小林氏が人生をかけた青さ、それを守り維持するためにはやはり小林氏の様に嫌でもインブリードに徹しなければ独特の青さは出ない。 独特の青さが出なければ他の青バラと差が出ないと言う事で市販されている所謂青バラで良いわけである。 当然、インブリードを繰り返せば血が濃くなり性質が弱くなる この選抜個体は、それまでの実生達とは異なり濃緑の葉を付け花色も香りも申し分がない その理由で選抜したがやはり弱すぎる。 オンディーナと、同じく時期を問わずとにかく葉を落とす、病気ではないので薬剤散布をしていても関係なく葉を落とす、それはオンディーナ由来の遺伝なのであろう。 綾とは違い万人が育てられないバラだった為、西田野バラ園での販売は見送り増殖をしなかった、その為現存しているのは当時接ぎ木したこのマザープランツ一本だけである。 この年の結果を見てオンディーナを主軸にする交配に限界を感じ交配とバラから引退したのだが。。。社長の急逝をきっかけにまた始めるとは思っていなかったよ。 葉を落とす性質が潜み、綾くらいの強さがあれば間違いなく販売していた、その場合つける予定だった品種名は「蒼穹」そうきゅう。

埼玉県にある西田野バラ園 昔、根岸社長の支援を受けて自作のバラを作った (綾)と(はるな) オンディーナの色を残して強健さを付与する交配を主軸に行い出来たのが上の２品種 出来た後は西田野バラ園で売ってもらってたんだけど、その社長は一昨年逝ってしまった バラ園も生気を失いかつての面影は無い 主人の居なくなった庭はいつみても同じ様になっていくのだなと実感 社長、あなたと交配の事で議論していた昔が懐かしい、そのあとはいつも喧嘩になりましたがそれでも良い思い出 あなたが広めて(売りまくった(笑)) くれたおかげで引退した今でも綾もはるなも見かけます またバラの交配でもやろうかね