中学生の時 友達が誕生日プレゼントを持って家にきてくれた 母親が不在だったから勝手に、うちで一番素敵なカップに紅茶(ティーパック)を淹れて、貰い物のクッキーを出した 自分のセンスに酔いながら(笑)楽しく喋っていたら、祖母がお盆を掲げて部屋に入ってきた お盆の上には筍と人参と蒟蒻のお煮しめが盛られた皿がみっつ‥ 友達は美味しいと食べてくれたが私は内心憤慨していた お煮しめなんてダサい‥ 恥ずかしいと思った ピザやフライドチキンなら格好いいのに‥ 嬉しそうに私の友達をもてなす祖母を怒ることもできず、悶々としていた 三人の蒟蒻を噛む音が悲しかった 今でも野菜と蒟蒻の茶色いお煮しめをみると、思いだす そして、こんなに美味しいものを恥ずかしいと思った自分を恥じる 祖母に苛立ちを感じた自分を恥じる おばあちゃん、ごめん ありがとう 〜蒟蒻(コンニャク)の葉と実〜