《 タカサゴユリとガマの穂 》 猛暑のなかで花を撮るには朝か夕べか、いずれにしても真昼はその雰囲気になりません 赤塚植物園の小さな池の畔で朝日を浴びて大きな白い花を開いたタカサゴユリ(高砂百合)と、百合にはあまり似つかわしくないガマ(蒲)の穂が私もと存在を誇示していました タカサゴユリは台湾が原産地で、大正12年に観賞用に日本に持ち込まれた外来種。繁殖力がとても強いそうです 花が大きくなるに連れて、ピンクの筋が入ってきます ガマの穂は、晩秋になるとほぐれて風で飛散し、水面に落ちると直ぐに種子が実から放出されます。水底に沈んだ種はやがて発芽してゆきます。

《 威厳と荘厳と 》 猛暑が続き、めつきりと花が少なくなってきた植物園 濃い緑の葉を茂らせた木々の下で、鹿の子模様の花弁をつけた百合が、園のすべてを照らすように耀き始めています 長く伸びた雄蕊と６本の雌蕊が、大きく開いた花弁と絶妙のバランスをとって、気品ある姿を創り上げています カノコユリ(鹿子百合) 花弁の斑点模様が、子鹿の斑点に似ているところから名付けられたもの 別名、ドヨウユリ(土用百合)タナバタユリ(七夕百合)とも 花言葉は 慈悲深さ 威厳・荘厳・上品 富と誇り (七夕百合)

《 歓びの花 》 とても背の高い木に、淡い桃色の花がいっぱい咲き始めました 緑の葉を飾る宝石のように、やわらかな光を放っでいます ネムノキ(合歓の木)の名前は、この木の葉が夜になると閉じて眠りについたような状態になるので、「ネム」とつけられています 中国では、夫婦円満の歓びの様を表し、「合歓」と呼ばれ、合歓=ネムとなっています。 花言葉は 　歓喜 　胸のときめき めったに眺めることのできないネムノキ(合歓の木)

《 燃え続ける想い 》 薔薇が二番花を咲かせている脇で、赤い花が日を浴びてひときわ鮮明に輝いていました モナルダというお花 ベルガモットと呼ばれたり、タイマツバナ(松明花)やヤグルマハッカ(矢車薄荷)などの名前もあります シソ科の花で北アメリカの固有植物。ベルガモット・オレンジを想わせる葉の香りからベルガモットの名 1574年に、新世界(アメリカ大陸)の植物についての本を著したスペインの植物学者ニコラス・モナルデスに因んでモナルダの名前がつけられています。 花言葉は 　感受性豊か 　燃える思い 　燃え続ける想い 　野性的　など