〜法面改革〜その2 意を決し其処へ、、「最強の法面」と名付けた敵地へと私はひとり乗り込んでいった。 敵陣地の手前まで到着し、私はその最強の法面を見上げた。 クマザサ、イタドリが鬱蒼と生い茂る野生の勢いに鋸鎌一本では軽装備すぎたかと弱気になるも、なんと敵陣地の最前線では、去年から派遣してしたアジュガ、エゴポディウム、ヘデラ、クローバー達が雑草に覆われながらもたくましく根付き奮闘してくれているではないか！ おおう戦友(トモ)よ！ 彼らの良き仕事ぶりをねぎらうべく合間合間の雑草をブチブチ引っこ抜き、突然出てくるオオナメクジにおののきながらも、1匹、2匹と「ﾅﾒｸｼﾞﾉﾂﾎﾞ」へと収め退治していく。 昨年植えた彼らがこんなに大きく健闘していてくれたなんて！！ 私は勇気をもらい、手にした鋸鎌で、最前線のアジュガとクマザサの際からザクザクと調子良く刈り込みをはじめた。 ピピっピピっ　ピピっピピっ　ピピピピピピピピピピ。。。。。。 ！！嗚呼、、遠くで出勤のときを告げるアラームが！ せっかくノッてきたとこだったのに！ここまでかっ よし、だがしかし、最後にひと仕事！ここにもうひと戦士を移植して今日は終わろう。 選んだのはピンクの、アジュガ！ うむ、ピンクが加わって少し雰囲気が和らいだかな？ ピピっピピっ　ピピっピピっ。。。。 一旦無視したアラームが再び鳴りだした。いつだってノリノリになってきた頃にタイムアウトになるのだ。。 今日は、昼休みにでも、最前線で活躍できそうな戦士のラインナップ表でも作成しよう！ 法面改革はまだまだ長ーーーーく続きそうだ。 つづく。。。

〜法面改革〜その1 私は気づくとそこに立っていた。いつから此処に佇んでいたのだろう。 ふと視線を上げると、朝日を浴びるアジュガ畑の先に、ティアレアが道標のように輝きを放っていた。美しい。。。 美しく輝くティアレアが指す道標のその先の世界に行く覚悟はできたのか？ 今いくべきなのか？ 自問自答しながらも、私は手に持っている鋸鎌をギュッと握りしめ、これでいけるか？ 不安ではあるが、、、よし行ってみよう。 私はそこへ向かうことを決心した。 クマザサとイタドリの待つ最強の法面へと。 続く。。。