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Bulbophyllum属の一覧

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阿南田零
   ――《続き》―― 間違いといえば、このコロリフェラムとバルボ オーラタム(Bulbophyllum auratum)、バルボ ロクスバーギー(Bulbophyllum roxburghii)の三者は互いによく取り違えられています。 たぶん、①デイジー咲きのバルボの中では小さめの花で、②下蕚片が屈曲または湾曲して下垂する点や、③下蕚片の表面に粘液が分泌される点、④上蕚片や花弁の微細構造も似ている点等が誤認の原因なのだろうと思います。 ネットでも、この3種のいずれかの名前で画像検索をかけると、必ず他の2種の画像も、(間違った名で!)上がってきます。 有名どころでは、Bulbophyllum auratum ‘Other World’という、アメリカ蘭協会で入賞したこともある個体がありますが、実はそれはオーラタムではなくてコロリフェラムです。 これは、‘Other World’という名で流通しているオーラタムの中に、間違えてコロリフェラムが混じっている、という意味ではなく、‘Other World’という名で流通している個体全てがコロリフェラム、という意味です。最初に個体名をつけた時に同定を誤って、それがそのまま広まったんでしょう。 興味のある方はauratum ‘Other World’というキーワードで画像検索してみてください。今回載せたこの花そっくりの画像ばかりが出てきますので。 ちなみに、うちの個体の入手時の名前は、コロリフェラムでもオーラタムでも、ロクスバーギーでもなくCirr. sp. でした😅
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阿南田零
今朝の撮って出し。 昨日の夜はまだ開いてませんでした。先週の土曜には、もう蕾が傘状に開いてたのに、そこから開花まで1週間かかりました。そういう性質なのか、気温が低くて時間がかかったのか・・・? たぶん後者ですね。なんせ、去年は今頃に花芽が覗いたものの、その後全く動かないまま冬を迎えたので、きっと本来の開花期の温度はもう少し高いんだろうと思います。 ちなみに去年の花芽は、さすがに春まで引っ張ったら、しけたかな~と思ったら生きていて、咲くのかな~と思ったらデンドロの高芽よろしく新芽になりました😅 そうそう、これの名前ですが、 バルボフィラム コロリフェラム Bulbophyllum corolliferum ラン科マメヅタラン属(バルボフィラム属) です。タイ、マレー半島、スマトラ島、ボルネオ/カリマンタン島の低地、河口に近い河畔林やマングローブ林に分布するとされています。ベトナムやフィリピンも分布域としている文献もあります。花色はこの黄色の他、限りなく白に近い薄ピンクから、ワインレッドに近い濃いピンクまで変異に富みます。 ――以下、学名の話ですので興味のない方は飛ばしてください。―― コロリフェラムは、シルホペタルム カーティシー(Cirrhopetalum curtisii)として、紹介、流通されていることもしばしばあるようですが(特にこの黄色い花のタイプ)、Cirrhopetalum curtisiiは現在、Bulbophyllum corolliferumのシノニムとなっています。 時には Bulbophyllum curtisiiとする表記も見かけます。これはCirrhopetalum属が、現在Bulbophyllum属のシノニムになっていることからそのように表記されているのだと思います。しかし、Bulbophyllum curtisiiという名はCirrhopetalumがBulbophyllumに統合される前に、別のバルボの名前として記載されているので、コロリフェルムのシノニムとしても不適格、失格です。 ちなみに、Bulbophyllum curtisiiとして記載されたことのある“別のバルボ”というのは、現在、バルボフィラム パープラセンス(Bulbophyllum purpurascense)と呼ばれています。なので、パープラセンスのシノニムリストにはBulbophyllum curtisiiが登場します。        ――《続く》――
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阿南田零
いつの間にやら9月とか言ってたら、気がついたら9月も終わってました。 今年はなにも片付かないし、なにも進まない。 で、気がついたら今年も終わってるんでしょうね。 さて、今日のバルボはうちに来てまだ2ヶ月少々で、まだうちでの生育サイクルも分からないし、そもそも来年までうちに居着いてくれるかどうかも分からないんですが、咲いてみれば日本語の情報が皆無のバルボだったので拡大画像と共に載せておきます。 バルボフィラム グスドルフィー Bulbophyllum gusdorfii ラン科マメヅタラン属(バルボフィラム属) マレー半島、ボルネオ島(マレーシア領)、スマトラ島、フィリピンに分布するとされています。 垂直分布に関する情報は見つけられていませんが、既知の採集地からすると比較的低地だと思われます。 今年の夏は、屋外のかなり暗い木陰で、ほぼ腰水のような状態で乗りきりました。これが最適かどうかはわかりませんが。 ちなみに、グスドルフィーで検索をかけて、唯一出てくる日本語のサイトで紹介されているバルボは、なぜかアナンダレイです。似ても似つかないのにどこで間違えた? なお、グスドルフィーが国内で紹介されてないからと言って、国内での流通が少ないかどうかは分かりません。間違って別の名で出回っているかもしれませんし、詳細不明でBulb. sp. として売られているかもしれません。実際のところ、うちのもsp. でしたしね。 そうそう、この花が咲いたのは9月中旬で、開花期間は1週間程でしたが、花が終わって散るというよりは、ドライフラワーのように乾燥して終わったので、パルダリウムのように高湿度を維持できる環境ならもう少し長く咲いているかもしれません。
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阿南田零
6月上旬から咲き始め、1番花はもう散ってますが、今年はこんな感じで吊り咲きが多いです。 バルボフィラム ロンギフロラム ‘Tokyo’ BM/JOGA Bulbophyllum longiflorum ‘Tokyo’ BM /JOGA Cirrhopetalum longiflorum ‘Tokyo’ BM/JOGA ラン科マメヅタラン属(バルボフィラム属) 入手以来一度も咲かなかったことのないロンギフロラム、昨年初めて1輪も咲かず、ビックリしましたが、今年は無事花を付けました。 昨年の花無しは冬場の日照が影響したんだろうと、いくつか置場所を変えてみたところ、やっぱり南向きの窓際が1番花付きがいいです。一方で 越冬温度が十分に高くても、棚下の暗めのところに置いたのは今のところ花芽無しです。 まあ、過去数年の開花時期を確認したところ、例年7月上旬~8月上旬咲き始めで、今年は一月以上早いので、これから咲くかもしれませんが。 ちなみに冬期最低気温に関しては、5℃あれば越冬しますが、少なくとも10℃程度あった方が花付きはいいようです。 追記:過去、投稿した際に、 Cirrhopetalum longiflorum ‘Tokyo'で登録してるので、こちらにも併記しておきます。 現在、Cirrhopetalum属はBulbophyllum属に吸収合併されているので、種としての学名はBulbophyllum longiflorumですが、こういう入賞花の個体としてのタイトルはどう表記すべきなんでしょうね。
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