亜米利加栴檀草(アメリカセンダングサ) キク科センダングサ属の一年草。北アメリカ原産の帰化植物。日本には大正時代に渡来し、1920年頃、琵琶湖畔に群生していたという。今は沖縄県から北海道までやや湿った土地に広く分布し、近年は水田や転換畑で問題になっている。土壌の種類、土壌の乾湿、土壌の肥沃度などに対して適応性が大きく、畑地でも雑草化する。茎は四角形で暗紫色。葉は対生だが、ときに上部で互生。花期は5〜10月。頭花は黄色。総苞片は頭花より長い。果実は痩果。扁平で先が広がり逆刺のある2本の芒があり、球状に集まる。痩果は衣服や動物に付着して散布される。また、水に流されても広がる。土壌中における種子の寿命は16年に及ぶこともある。 キク科のセンダングサは葉が落葉高木のセンダンの葉に似ているためセンダングサの名前がある。本種の葉もセンダングサの葉に似ていて、北アメリカ原産なのでアメリカセンダングサと名付けられた。 出典『日本帰化植物写真図鑑』『野に咲く花』『野草 見分けのポイント図鑑』『草木の種子と果実』『植調 雑草大鑑』『野草の名前 秋』