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天空のバラの五線譜
2023年1月12日(木)、晴れ。 投稿写真は、地元の河川敷で1月8日(日)午後2時から行われた、トンドに火をつけた直後の写真です。太陽が後ろに入る瞬間を狙いました。トンドの材料となる孟宗竹は、地元神社の裏山から切り出しました。今年のトンド祭りには約100人ぐらいが集まりました。コロナ禍でなければ、200人ぐらいが来られます。私は任期2年の2年目の役員のため、昨年のとおり、前日の穴掘り、当日の竹組み、点火、火を消して、机や椅子を片付けるまで、他の役員と行動を共にしました。 コロナ禍のため、ほとんどの行事は中止となり、集まることはありませんが、トンド祭りは外で行われるため、密閉空間になることがないので、昨年に続き、それぞれ間隔をとり、できるだけ接触をしないようにして行われました。 孫に写真をラインメールで見せると、いつか見てみたいと言っていました。 トンド祭りは、地元のみなさんが、厄払いとともに仲良くすることを目的としています。 話は変わって、今日は妻と人生について話しました。 「暮らしてきた人生には、思い出したくないことも沢山あるが、それを忘れたいとか、思い出したくないとか、色々とあるけど、それがあったからこそ、今がある。 それを完全に忘れようとすると、人は覚えておきたいことも忘れてしまうのではないかと、最近、思うのである。 たとえば、義母がアルコール依存症の義父のことを完全にすべて忘れたい、考えたくもないと思っていた結果、大切なことも全部忘れて、認知症になってしまったような気がする。思うに人間は、嫌なことだけ忘れようとしても、もしかしたら、大事で素敵なことの思い出までを忘れてしまうと、義母の言動を見ていてそう思った。 私達の人生は、その生まれた環境やその後に会う人に影響を大いに受ける。まさに、人間が持っている何億という遺伝子が、その出会いに影響を受けて、その際に、その人間が意思決定をして、自分の受け継いだ遺伝子の中から適切なものを選択するものだと思う。 そのような選択の歴史によって、今があるのだと思う。喜怒哀楽を伴う意思決定を私は覚えておく必要があると思う。それが今の自分を形成しているからだ。 人生を覚えておくことは、不可能なこととしても、どうしてそのような意思決定をしたかについて、たとえ、それが不快なこととしても、その決定が今の自分を作ってくれているので、今が幸せならば、なおさらに不幸なこと、思い出したくない過去の自分も、覚えておく必要があると思う。それが今の幸せに繫がったのだから、と。 妻は、そういった私の意見に賛同してくれたみたいだ。だから、たとえ辛くても、その事実を思い出して、反省するなり、正しかったと思うなり、覚えておくことについて、賛同してくれた。 とても自分の考えと違うことであったとしても、認知症に陥らないためにも、どんなことも、受け入れて思い出すことを前向きに思い出すことを否定しない姿勢に変わってくれたように思えた。 私にとっては、そのことがこれまでの妻との人生で、とても嬉しかったことの一つに入ると思った。 私自身、間違った意思決定に基づく失敗の人生は、今の人生の糧になっている。 思い出すととても、自分自身を恥ずかしく思うが、そのことこそが、良い遺伝子を引きつけ、呼び戻すことにつながると思うからだ。 悪い意思決定に基づく言動は、人を傷つけ、苦しめてきた。その事実を忘れてしまうと、悪い遺伝子を復活させてしまうからだ。 反省して、良い人間になるためには、過去の悪い意思決定に基づく言動も思い出すことが、人を良い方に導くと信じている。認知症を呼び覚まさないためにも、重要なことではないであろうか? 反省は一生続くもの。だからこそ、人は変われると思うのだ。 孔子の弟子の金言として「天知る、地知る、人知る、我知る」という言葉があるが、それは私が上記で述べたことに通じるように思う。 人間、一時的には苦しみから逃れるために、忘れることも必要であるかもしれないが、根本は自分のしたこととしなかったことは、覚えておくことが、認知症に至らないことだと思うのである。 嫌であった自分も、その時はその環境で、そうせざることもあったかもしれない。きっとそうしないこともできたかもしれないのである。 それをはっきりと知ることが辛いことであっても、より良い人生にしていくための基本ではなかろうか。 トンド祭りの孟宗竹やその他古い神札、古いお守りは、焼き尽くしていまうかもしれないが、その残り火で美味しいお餅が焼ける。その美味しいお餅は、過去となった人生の反省の火から作られると思ったのである。 重たい話ではあるが、必ず書き留めておきたいと思った内容である。」 さて、1月7日に孫と娘が自宅へ帰って行きました。婿さんは仕事の関係で一足先に帰っていきました。あっという間のとても楽しい10日間でした。
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