No.668 セツブンソウ(節分草) キンポウゲ科セツブンソウ属 その2 5弁花に見えますが、白色のものは萼片で、普通は先がとがります🎵 花弁は、Yの形(先に黄色の蜜腺が二つ付く)をしており、このpicでは7つあります🎵 花弁は、5個から10個あります🎵 picでは、青紫色のものが雄しべ、その中心(薄い紫色)に雌しべがあります🎵 崖の上節分草咲く一郷や 小林一枝

No.667 セツブンソウ 和名：節分草 キンポウゲ科セツブンソウ属 その1 和名は、節分の時期に開花することから🎵 日本固有種で、石灰岩地を好みます🎵 草丈は10cmくらい、花の大きさは2.0～2.5cmくらいです🎵 早春に咲く花は、かわいい💕のが多いんですが、別格の美しさです💓💕❤️ 属名の「Eranthis」は、ラテン語で「春の花」の意味です🎵 この子もスプリング・エフェメラル(春の妖精)の一つです🎵 スプリング・エフェメラルの詳細は、No.348をみてね☺️ 節分草秘仏は杳(くら)く微笑(えみ)給う 岩間民子

No.365 ムラサキケマン 和名；紫華鬘 漢名；紫菫 ケシ科キケマン属 その１ 華鬘(ケマン)は、仏殿の内陣を飾る仏具(うちわ型で紐で吊るされ、花鳥や天女が彫刻されています)のことです✨ しかし、ムラサキケマンは華鬘には似ておらず、ただ同属であることから、名前を借用し、紫の花を付けることから、ムラサキケマンの名があります🎵 ムラサキケマンもスプリングエフェメラルの一つです💕

No.364 ミチノクエンゴサク 和名；陸奥延胡索 別名；ヒメヤマエンゴサク(姫山延胡索) ケシ科キケマン属 その１ 和名は、陸奥(東北)に多い、延胡索だからかな😅 本州中部以北の日本海側の多雪地帯に生えます🎵 花冠は１センチくらいと、かなり小さいです💕 一般的に、上部は全縁(切れ込みがない)で、下部にいくほど包の切れ込みが大きくなり気がします🎵 ミチノクエンゴサクもスプリングエフェメラルの一つです💕

No.363 エゾエンゴサク 和名；蝦夷延胡索 ケシ科キケマン属 その１ 延胡索の名は、漢名から🎵 延胡索は生薬の名前で、地中の球根(塊茎)を生理痛などに用いました🎵 和名は、東北、北海道に生え、球根が延胡索に似ていたことから🎵 エゾエンゴサクもスプリングエフェメラルの一つです💕 エゾエンゴサクは花の下に付く「包」が長楕円形です🎵 この画では、上の花を見ていただいた方が、よくわかると思います🎵

No.362 ニリンソウ(二輪草) キンポウゲ科イチリンソウ属 その２ ニリンソウには、「こもちぐさ」、「こもちな」や「こもちばな」の別名(方言)があり、いずれも長野県下水内での名です✨ それはおそらくこの画のように、つぼみの花を子どもに見立てたものであると考えられます🎵 二輪草の一輪すこしおくれけり 岡林英子

No.361 ニリンソウ 和名；二輪草💜 別名；鵝掌草 漢名；鵝掌草 キンポウゲ科イチリンソウ属 その１ 和名は、ニリンソウの多くが一本の茎から二輪の花を付けることから🎵 別名の鵝掌草(がしょうそう)は葉の形からの命名です✨ 時に、１輪、３輪、４輪だったりします😅 ニリンソウの最大の特徴は、３枚の総包葉(花の直ぐ下の葉)に柄がなく、輪生します🎵 またその葉は深く切れ込み、歯状縁があります🎵 白い部分は、花弁ではなく、がく片で、裏は紅色がかっています🎵 ニリンソウは群落を作るので、花が咲いていれば、見つけるのは容易です🎵 ニリンソウもスプリングエフェメラルの一つです💕 膝折ればわれも優しや二輪草 草間時彦

No.360 アズマイチゲ(東一華) キンポウゲ科イチリンソウ属 その2 花のすぐ下に付く総包葉は柄があり、3枚が輪生し、3出複葉です🎵 小葉は、先端にあまり尖らない鋸歯があります🎵 キクザキイチゲの葉のように、深く切れ込むことはありません☺️

No.359 アズマイチゲ 和名：東一華 キンポウゲ科イチリンソウ属 その1 和名は、東日本で発見され、花を一つ付けることから🎵 実際は西日本にも分布しています💕 アズマイチゲもスプリングエフェメラルの一つです💕 アズマイチゲにも花弁はなく、花びらに見えるのはがく片です🎵 アズマイチゲの花糸の根元(花の中心)が紫色になっているのも、キクザキイチゲとの相違点です🎵 長野県下水内では、アズマイチゲのことを「きつねのちょーちん」といいます🎵 確かに、つぼみは提灯に見えなくはないかな😅

No.358 キクザキイチゲ(菊咲一華) キンポウゲ科イチリンソウ属 その3 キクザキイチゲに花弁はなく、花びらに見えるのはがく片です🎵 花の下に付く葉は、総包葉といい、3個が輪生します🎵 その葉は3出複葉で、小葉は羽状に深裂し、鋸歯があります💕 葉の形やその生え方で、アズマイチゲとの識別が可能です🎵

No.357 キクザキイチゲ(菊咲一華) キンポウゲ科イチリンソウ属 その2 キクザキイチゲの紫花です🎵 もっと紫の色が濃いのもあるんですか、このキクザキイチゲは淡い紫ですね😅 佐渡では、種まきの時期に咲くので、「たねつけばな」の名があります🎵 山形県飽海では、「ほけきょばな」というので、ウグイスが鳴き出す頃に咲くからかもしれません☺️ 岩手県二戸では「でるこまるこ」というらしいんですが、どういう意味なんだろうね😅

No.356 キクザキイチゲ 和名；菊咲一華 別名；菊咲一輪草 キンポウゲ科イチリンソウ属 その1 和名は、花の咲きかたが菊のようで、一輪だけ花を付けることから🎵 キクザキイチゲもスプリングエフェメラルの一つです💕 カタクリと同じところに、一緒に咲いていることが多いです🎵 キクザキイチゲは、白もきれいですが、紫もいいですよ💜 よく似た仲間に、「アズマイチゲ」がありますが、アズマイチゲには紫はなく、葉先も丸く、下に垂れ下がります🎵

No.355 ミヤマエンレイソウ 和名；深山延齢草 別名；白花延齢草 ユリ科エンレイソウ属 その1 和名は、延齢草の仲間で、白花であることから🎵 緑のがく片が３枚、白い花弁が３枚、その上に雄しべが６本、柱頭は３裂します🎵 エンレイソウより、ミヤマエンレイソウの方が大型のような気がするのは、白が目立つからですかね☺️

No.354 エンレイソウ 和名；延齢草 別名；立葵、三葉葵 漢名；延齢草 ユリ科エンレイソウ属 その1 和名は、漢名から🎵 中国では、胃腸薬の薬草として用いられました🎵 エンレイソウもスプリングエフェメラルの一つです💕 エンレイソウは群生することが多いですね🎵 濃紫色のガク片があり、雄しべが６個、柱頭は３裂します🎵

No.353 ショウジョウバカマ(猩々袴) メランチウム科ショウジョウバカマ属 その2 ショウジョウバカマの白花です💕 ショウジョウバカマのことを、岩手で「ゆきげしば」、 岩手、新潟で「ゆきのした」 山形、長野で「ゆきわりそー」 長野で「ゆきわりばな」などといい、雪解けに顔を出すことからきています🎵 また、新潟では「かんざしばな」とも呼ばれます🎵 雪残る猩々袴花かざし 新井石毛

No.352 ショウジョウバカマ 和名；猩々袴 メランチウム科ショウジョウバカマ属 猩々とは、猿に似た顔が赤く、酒好きの想像上の動物のこと🎵 紅紫色の花の色を「猩々」に、根生葉の重なる様を「袴」に見立てたもの🎵 ショウジョウバカマもスプリングエフェメラルの一つです💕 猩々袴咲くやそぞろの神がゐて 森田公司

No.351 キバナノアマナ 和名；黄花の甘菜 ユリ科キバナノアマナ属 和名は、アマナに似ており、黄花種から🎵 アマナの由来は、鱗茎(球根)を煮て食べると、甘味があることから、「甘菜」といわれます🎵 キバナノアマナもスプリングエフェメラルの一つです💕 キバナノアマナも初夏には地下の鱗茎を残して地上部は枯れてしまいます🎵 キバナノアマナは、北海道と本州中部以北に生息していますが、方言がないところをみると、あんまり目立たない花なのかも知れません😅

No.350 カタクリ(片栗) ユリ科カタクリ属 その5 カタクリの白花です💕 本来は紫色の色素が花弁において形成されますが、その色素が形成されず、白い花を咲かせています🎵 いわゆる「白花変種」ですね🎵 まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり 島崎藤村

No.349 カタクリ(片栗) ユリ科カタクリ属 その4 カタクリの実です🎵 カタクリの名には、花の後に付く実が、栗のイガの中の実の一つ一つの栗の実に似ているからとの説もあります🎵 数咲いて花はかたくりは一つづつ 五十嵐播水

No.348 カタクリ(片栗) 別名：かたかし ユリ科カタクリ属 その3 カタクリの群生です🎵 カタクリは、開花は二週間くらい、葉や茎も一ヶ月くらいで枯れてしまいます🎵 春先に花をつけ、数ヵ月（夏までに）葉をつけ、その後は枯らしてしまう草花をスプリング・エフェメラル(春の妖精)といい、カタクリはその代表的な植物です🎵 スプリングエフェメラルには、 ユリ科 ・カタクリ属【カタクリ(No.346)など】 ・アマナ属【アマナなど】 ・キバナノアマナ属【キバナノアマナ(No.351)など) ・チシマアマナ属(ホソバノアマナなど) ・バイモ属(コバイモなど) ・エンレイソウ属【エンレイソウ(No.354)など) キンポウゲ科 ・イチリンソウ属【アズマイチゲ(No.359)、キクザキイチゲ(No.356)、ニリンソウ(No.361)、イチリンソウなど】 ・フクジュソウ属【フクジュソウ(No.219)など】 ・シロカネソウ属(サバノオなど) ・セツブンソウ属【セツブンソウ(No.667)など】 ケシ科 ・キケマン属【エゾエンゴサク(No.363)、ムラサキケマン(No.365)、ミチノクエンゴサク(No.364)、ヤマエンゴサクなど】 メランチウム科 ・ショウジョウバカマ属【ショウジョウバカマ(No.352)】 ヒガンバナ科 ・ネギ属(ヒメニラなど) があります💕 菜の花の咲く樺に片栗(かたこ)掘らばやな 河東碧梧桐

No.347 カタクリ(片栗) ユリ科カタクリ属 その２ 発芽から７、８年経つと、葉が２枚になり、花を咲かせます🎵 名前からわかるように、片栗粉は、カタクリの鱗茎(球根)から作られました🎵 今では片栗粉は、北海道で大量に栽培されるジャガイモのデンプンの粉で、カタクリの名前だけが残っています🎵 江戸時代の片栗粉の名産は、宇陀松山(奈良県宇陀市)で、「吉野葛」の産地です🎵 葛粉の製造があったから、片栗の鱗茎からの精製も容易だったのでしょうね☺️ 日中を風通りつつ時折りにむらさきそよぐ堅香子の花 宮柊二

No.346 カタクリ 和名；片栗 別名；堅香子 ユリ科カタクリ属 その1 和名は、花が咲かない葉に、鹿の子模様が現れることから、「片葉の鹿の子」が「カタカゴ」になり、その後「カタクリ」に転訛した🎵 カタクリは、発芽１年目は糸のような葉をしています🎵 ２年目は細長い楕円形になり、３年くらいから７、８年くらいまでがこのような1枚葉になります🎵 また、花を付けた翌年は、一枚だけ葉を出し、栄養を蓄えるといわれます🎵 長い間地下の鱗茎に栄養を蓄え、７、８年後に紫の花を下向きに咲かせます🎵 もののふの八十(やそ)少女(おとめ)らが汲みまがふ寺井の上の堅香子の花 大伴家持 万葉集 巻19-4143

No.277 フクジュソウ(福寿草) キンポウゲ科フクジュソウ属 その6 フクジュソウも、葉が目立ってきましたので、もう終わりですね🎵 師走も忙しいけど、3月はもっと忙しい😅 そう言いながら、4月も忙しいんだろうなぁ😭 福寿草くさとは見えぬ影ぼうし 梅室