秋の七草 ⑦ ハギ 萩 マメ科ハギ属の落葉低木 ハギは 野生種やその園芸品種の 総称。 種類が多く 中でも最も広く栽培されるのが、枝垂れ咲く様子が美しい ミヤギノハギなんだそう。 万葉集の 植物の中で 最も多く詠まれているハギ。( ヤマハギなんですって ) この写真は ヤマハギではないけど… 人気(ひとけ) のない 静かな公園の斜面で 咲いていた このハギを。 マルバハギ かなぁと 思います。ミヤギノハギと比べると 葉っぱが 丸っこいですね。 花序軸が短く 枝に 直接 お花が付いているように 見えるのが特徴のようです。 秋といへば 空すむ月を 契りおきて 光まちとる 萩の下露 万葉集より 作者： 藤原定家 撮影 2020 9/21

秋の七草 ⑥ クズ 葛 マメ科クズ属のつる性の多年草または、つる性半低木 ９月初め頃 花序の下の方から咲き始めていました。 どんどん 咲き上がって行き、下の方では もう 実がなってます。 けっこう 毛深い 豆さやが わんさか。 ま葛延ふ 夏野の繁く かく恋ひば まこと我が命 常ならめやも 万葉集より 作者不明 撮影 2020 9/13

秋の七草 ⑤ フジバカマ 藤袴 キク科ヒヨドリバナ属の多年草 関東地方以西・四国・九州に分布 去年、秋の七草を投稿した時 このフジバカマだけ 欠けていました。植物園に居たはずなのに 見逃しちゃってたんですね。 やっと会えました。 もしゃもしゃっとしてるのは 筒状花から飛び出した 雌しべ (大きく２つに裂けた花柱) なんですって。 萩の花　 尾花葛花　 なでしこの花　 女郎花　 また藤袴　 あさがほの花 万葉集より 作者：山上憶良 他の秋の七草は、たくさん 詠まれていますが、フジバカマは この一つだけ 撮影 2020 9/13

秋の七草 ④ ナデシコ 撫子 カワラナデシコ 河原撫子 ナデシコ科ナデシコ属の多年草 ナデシコ属を総称して ナデシコと呼んでいます。秋の七草で言うナデシコは、この カワラナデシコを指しているそう。 ナデシコのお仲間 セキチク石竹は 花壇や プランターなどで よく見かけていたのですが、何故か カワラナデシコに出会えませんでした。と、いう訳で 去年の写真ですが … うら恋し 我が背の君は なでしこが 花にもがもな 朝な朝な見む 万葉集より 作者：大伴池主 撮影 2019 8/12

秋の七草 ③ キキョウ 桔梗 キキョウ科キキョウ属の多年草 絞り咲きのキキョウ、初めて出会いました。 正面に咲いているのも 一応 絞り咲きです。後ろに見えている 二つは ハッキリ 絞り。 もうすぐ咲きそうな つぼみも 絞り。 白い桔梗も好きです。 絞りも美しいです。 が … なんとなく 万葉集に登場する桔梗のイメージは この色かなぁ 展転(こいまろ)び 恋ひは死ぬとも　 いちしろく 色には出でじ　 朝顔の花 万葉集より 作者不明 万葉集の中に登場する「朝顔」とは 桔梗のことです。 撮影 2020 9/21

秋の七草 ② オバナ 尾花 ススキ 薄 、芒 カヤ 茅 2/2 タカノハススキ 鷹の羽芒 別名 ヤハズススキ 矢筈芒 ヤバネススキ 矢羽芒 葉に黄白色の段斑が入る様子が 鷹の羽のようなので このお名前がついたそうです。 別名も そうですね。矢羽のように 矢筈のように 見えます。 撮影 2020 9/13

秋の七草 ② オバナ 尾花 ススキ 薄 、芒 カヤ 茅 1/2 イネ科ススキ属の夏緑性多年草 街路樹の 傍らで 風にそよいでいました。 レトロな佇まいの 和菓子屋さんを背景に。 このススキ、タカノハススキという 種類のようです。 葉っぱの模様が 特徴的なので 葉っぱも 投稿しますね。 秋づけば 尾花が上に 置く露の 消ぬべくも吾は 思ほゆるか 万葉集より 作者 : 日置長枝娘子 撮影 2020 9/13

秋の七草 ① オミナエシ 女郎花 オミナエシ科オミナエシ属 の多年草 近縁種の オトコエシ 男郎花 は、女郎花よりも ひと回り大きく 丈夫な花姿を しています。 その男性のような 力強い姿と 対比し 女性らしい印象なので こう呼ばれるようになったそうです。 ふわふわ～っと 優しい雰囲気が出るといいなぁと 思いながら 撮ってみました。 をみなへし 咲きたる野辺を 行き廻り 君を思ひ出 た廻(もとほ)り来ぬ 万葉集より 作者：大伴宿祢池主 撮影 2020 7/19

中秋の名月 秋の七草 上 ススキ 薄 下左 クズ 葛 下右 ナデシコ 撫子 フジバカマが 見つけられなかったのが 残念。

中秋の名月 秋の七草 上 オミナエシ 女郎花 下左 ハギ 萩 下右 キキョウ 桔梗