「希望をもつこと」


全世界で猛威を奮っているコロナはついにイギリスにも上陸し、私の住むロンドンは事実上の封鎖状態となりました。
食料品などの買い物のみ許されていますが、仕事はもう2週間も前から在宅勤務です。

スーパーはトイレットペーパーはもちろんの事、もうお肉もお米も野菜も卵も何もありません。朝一で行って2、3品ものが買える程度です。

昨日買い物帰りにバスを待っていると、
隣にいた男性が道の真ん中に散らばった割れたビール瓶のかけらを道の脇に寄せていました。誰かが踏んで怪我をしないためです。
他人のことなどお構いなしで買いだめをしている人が大勢いる中で、そんな見逃してしまいそうな事に、他のために心遣いが出来るその人を見て、「朝早く起きても何も買えなかったけど、この人を見られたから十分来てよかった。」と思いました。

また、イギリスのお医者さんがコメントしていたのは、「これは危機的状況であると同時に私たちが成長する良い機会だ」と。

3カ月続くと言われている封鎖状況、「くじける事なく希望をもって暮らそう」、ロンドンに久しぶりに戻った青空と桜の花を見上げて、そんなふうに思っています。