フラワーショップ。春夏秋冬、バラエティの薔薇、その切り花は、通りすがりの私には何時も新風を与えている。

私に、先月2月に、“薔薇”としての大きな印象を与えた、2ヶ所のショップでのそれぞれのバラ。この二つには、その色合いや容姿に、その持っている雰囲気に、程々の共通するサムシングが---。

・その一つ: ハタっと目に止まった一つのバラ。そのバラには名札が何故か付いていない。お店の方にお聞きしたが、残念ですがその情報が手元には無い、という。帰って色々調べてみる
--あの、長い名前を持つ“ジュビレデユ プリンセス ドゥ モナコ ”では、似ているのではと。薄ピンク花弁に赤ピンクの覆輪の帯の幅が絶妙で、多すぎず少なすぎず、またその二層ピンクの発色もバランスよく、自然体の花色の半剣弁高芯咲き。決して我が身を突出しての自己表現はしていない。

・また、そのひとつ: シックな赤紫がかった濃いピンク色とでも言える、中心にかけて淡めな色合いに微妙に変化している。
---プライムチャームという。濃淡のグラデーションはあくまで素直で自然体の剣弁高芯咲き。決して派手でなくむしろ地味な風情の中に気品さがあろうかと。