草むらに妙なものを見つけた。繭玉のような感じで、毛羽立っている。触るとふわふわ。最初は、介殻虫（かいがらむし）と勘違いしていたが、「すずはな」さんから教えていただき、蓬葉白毛玉附子（ヨモギハシロケタマフシ）という虫癭（ちゅうえい）で、虫こぶだった。

寄生する虫は1423種、寄生される植物は569種とか。ヨモギにも10種以上の虫がつくるというから、この虫こぶ世界も奥が深い。
ヨモギシロケフシタマバエという小蝿がヨモギの葉裏に卵を産みつけ、ヨモギが組織変化を起こしたものらしい。

「ボーッと見てんじゃないよ」と言われそうな「ヨモギ10月の変」でした。さっそく「虫こぶハンドブック」を速攻で注文。