野竹。茎が分枝しなくて直立したところや節、1m50cmはある背丈などが竹に似ていると名付けられたようだが、間違っても竹には見えない。茎が伸びて、そろそろかなと期待して、2、３日後に袋状の鞘がぱかっと開く。すると、地味な暗紫色の花が現れる。

ヤサグレの陰気な俳優が登場するB級映画の仕掛けを思い出し、突っ込みたくなる。8年前のリメイク映画「メカニック」の主演、殺し屋役のジェイソン・ステイサムの雰囲気がなきにしもあらず。この複散形花序が、封切り前の期待感を裏切るところが妙に名前と合う。果実はカレー粉に似た香りがするらしく、これではインド映画になってしまうが、笑える。