真夏の夜🌃のゆる～い怪談噺②

私が若い頃、女子寮に入っていた事がありました。
寮は東西に分かれてて、ほとんどが二人部屋でした。
一年めの夏の事、、
同室の先輩は、時々友達の部屋へ遊びに行き朝方帰って来る事がありました。
お布団を敷く場所は、先輩が窓際と先に決めてたので、私は出入口の隣でした。
その日も先輩は帰って来ません。
いつものように布団に入り、その頃好きだった
［オールナイトニッポン］を聞いていたと思います。
『トントン、、』誰かが🚪ドアを叩いたようでした。『誰？』返事がありません。
鍵などかけていません。
用があれば声をかけて入れます。私は気にもとめず眠りました。
ところがそれから数日間、、
同じように私が独りの時に誰かが🚪ドアを叩くのです。
すぐに開けてみても誰もいません。
長い廊下があって奥まで見通せます。
私は友達にこの事を話しました。
泊まりに来てくれた子もいました。
暫くたって友達が言った
『この西の寮で以前首吊り自殺した人がいたんだって、、💦』
『またまた怖がらせよ～としてるでしょ』
『口止めされてるけど、古い人は知ってるんよ。
だからここの先輩この部屋で寝るの嫌なんよ。』
やばい、やばい、やばい、、
どーしよう私の事呼んでるのかも、、💦💦
夜、暑いはずなのに私はお布団をしっかり被って寝ようとしてたけど、、、寝付けませんでした。
ところが次の日の事です。
『ゴメンゴメン、、あの話間違ってた。西じゃなくて東の寮だったよ～。』ですと。
それからはノックの音なくなったのですよ。
結局、誰かのいたずらだったと思ってますが分からないままでした。

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