仕事で行った、東京・国分寺駅。
待ち時間に、一人喫茶店に入る☕️

向い側に座る、50代半ば位の、
小柄な女性が、気になる。


上下ボルドーのスーツで着飾り、
目の前にあるショートケーキ🍰を、
５口ぐらいで食べきってみせる。

〝なんて、自分という人間を確立している、
心地の良い人なのだろう・・”と、嬉しくなる。



それから、数週間が経ち、
プライベートな時間の買い物に出かけた、
東京・吉祥寺。

気に入った緑のコートを見つけ、試着をしてみる。

試着室から出て、〝どうかなぁ！？”と、
全身を眺めてみる。


突然、「あなた、それ素敵よ❣️買った方が良いわよ！」
という声。

「ありがとうございます😊」と言い、
お褒めの声を頂いた方へ、顔を向ける。

・・・・・・・💧



そして、思わず、言ってしまった。

「○週間前の、○曜日の○時頃に、
国分寺の○○喫茶店☕️にいらっしゃり、
ボルドーのスーツを着ていらっしゃいましたよね⁉️」
と・・・。


相手の表情が一気に、華やいでゆくのが判る。

言ってしまった手前、
この人が、自分と似た波長の人間だという事が判り、
安心する。

一部始終を見ていた、定員達は、可笑しな客達に、
不思議そうな顔を向けている。


とりあえず、着ていたコートを買い、
誘われるがままに、喫茶店に入る。

「私、きっと、あなたのお母さん位の歳ね。
私も、もしも結婚してたら、
あなたみたいな子供が、欲しかったわ。」


一時間位が経ち、ラーメン屋🍜に誘われたが、
丁重にお断りし、家路に着く。


不思議は、偶に起こる。

そして、同じ顔の並びに見える人混みの中には、
波長で惹き合う出会いが、偶にある。