【季節の昆虫シリーズ:ギンヤンマ蜻蛉】

♡蜻蛉ギンヤンマ;Lesser Emperor
🪷蓮の花;Lotus flower

《一歌献上》

「ギンヤンマ 蓮の花にて 一休み」
@訳意; A dragonfly taking a rest on a lotus flower🪷

📝ギンヤンマは、頭から尾までは約7cm、翅の長さは約5cmほどの大型のトンボである。
ヤンマとしては体長に比して翅が長い。
頭部と胸部が黄緑色、腹部が黄褐色をしている。
オスとメスは胸部と腹部の境界部分の色で区別でき、オスは水色だがメスは黄緑色である。
翅は透明だがやや褐色を帯びて、メスの方が翅色が濃い。
昔はオスを「ギン」、メスを「チャン」と呼んでいた。

🗒️湖、池、田など、流れがないか、もしくはごく緩い淡水域に生息する。
ヤンマ類の中では馴染み深い種類で、各地に色々な方言呼称がある。
成虫は4月-11月頃に、昼間に水域の上空を飛び回る。
飛翔能力は高く、高速で飛ぶうえにホバリングなどもする。
黄昏飛翔(摂食飛翔)は、秋頃の夕方に高所あるいは地面から20cmの低い位置を、高速で飛ぶ。

📝ギンヤンマの成虫は交尾後にオスとメスが連結したまま、あるいは、単独で水面に突き出た水草などに止まる。
メスは腹部先端にある産卵管を植物の組織内に突き刺し、1粒ずつ産卵する。
孵化する幼虫（ヤゴ）は脚が畳まれ、薄い皮をかぶった前幼虫だが、植物内から水中に出た直後に最初の脱皮をする。

🗒️幼虫は水中でミジンコ、アカムシ、ボウフラなどを捕食して成長する。
幼虫はさらに大きくなるとメダカなどの小魚やオタマジャクシなども捕食するようになり餌が少ないと共食いもする。
越冬も幼虫で行い、成虫は蚊や蠅を食する。
終齢幼虫までに要する脱皮の回数はトンボの種類によって異なるが、ギンヤンマは前幼虫からの脱皮を含め13回の脱皮を行う。
成長した幼虫は緑褐色で体毛は少なく、前後に細長いヘチマの実のような体型をしている。
充分に成長した終齢幼虫は夜に上陸し、地面と垂直な場所で羽化を行う。
翅と腹を伸ばし、体が固まった成虫は朝になると飛び立つ。

《一歌献上》

「ギンヤンマ 低空飛行 得意がる」
@訳意:Lesser Emperor;Ginyanma is very good at low-flying.

✍️Works:Poetaster Kazyan Doe.,//筍歌人;藪中和堂

📖豆知識

* 生物学的な特徴:
トンボは、特徴的な大きな目と、透明で丈夫な4枚の羽を持つ昆虫です。非常に俊敏な飛行能力を持ち、他の昆虫を捕食する肉食性の昆虫です。

* 「勝ち虫」:
日本では古来より「トンボ（蜻蛉）」は「前にしか飛べず、後ろには下がらない」ことから、「勝ち虫」と呼ばれ、縁起が良いとされてきました。

* NASAのタイタン探査機:
土星の衛星タイタンを探査するために開発中の、飛行して探査を行う次世代型探査機です。

* マイクロソフトの3D解析ソフト:
洗練されたグラフィックインターフェースを持ち、様々な顕微鏡画像データを高度に解析・可視化できるソフトウェアです。

* 日本HPのノートPC:
薄型軽量で堅牢性を備え、ビジネスに必要な要素を凝縮した「HP Dragonfly」シリーズとして展開されています。

* 広島ドラゴンフライズ:
広島県に本拠を置くプロバスケットボールチームの名称です。

🖼️ Artistic;Lesser Emperor/Dragonfly/;Kazyan’s Collection
August 29,2025:past 17:30’;upload
by Kazyan’s Green Studio