ジャカランダ　
シウンボク　紫雲木

ノウゼンカズラ科キリモドキ属の落葉高木
アルゼンチン、ボリビアなど南米原産

カエンボク・ホウオウボクと共に「世界の三大花木」と、呼ばれています

6月上旬、板橋区立熱帯環境植物館のエントランス脇のジャカランダを見てきました。ココでは  5月末頃から咲き始め １ヶ月位楽しめるようです

原産地では50種ほど自生していて、日本に移入し植えられている多くは、
ジャカランダ・ミモシフォリア
Jacaranda mimosifolia　

樹高  7.5～15 m　
葉っぱは シダやネムノキに似た感じ。細かく裂けた羽状複葉
15～35 ㎝の大きな円錐花序に50～90個お花をつける。
お花は長さ 2.5～5 ㎝ の  曲がった筒状鐘型
キリのお花とそっくり！
( キリのお花 投稿  2020  5/23 )

熱帯の原産地では  乾期の終わりに落葉した状態で花を咲かせ、その後に新芽を出すので、この写真のように葉っぱが茂ってお花が咲く姿とはずいぶん違います。
例えば、桜の木がピンクに染まるように  ジャカランダの満開時は お花が木を覆い  名前の通り 紫色（フジ色)に染まった雲のよう。

高い所で  ふわふわワサワサ 咲いてるので  １つひとつのお花の様子がイマイチわかりにくいですね。
撮影している  目の前にポトリと落っこちてきたお花を観察しました。(キリの花もこんなふうにポトリと落ちてきますね)

むむむ？！ 何だか不思議なフサフサ毛があるぞ？！
そ～っと花びらを切り開いてみました。
あれれ？？？　どうなってる？

調べてみると…
雄しべ５本、雌しべ１本で
落っこちてきたお花には雌しべは残っていません。胚珠と木に残ってます。

先に葯をつけてて短いのが４本ありますね。それが雄蕊。
ひょろ〜っと長く  葯は持たず、花糸に細い毛があるのは  仮雄蕊  だとわかりました

この仮雄蕊の役目について、まだ詳しい事は分かっていないようですが、おそらく虫を誘ったり  効率的に受粉する為の何らかの工夫だろうと考えられてるそうです

撮影　2025   6/8
板橋区立 熱帯環境植物館