ヒヨドリバナ（ジェミニウィルス感染）

葉脈に沿って黄色班が出来る症状。
万葉集、奈良東大寺の大仏開眼供養の行事（752年）の後に天皇が詠まれた
「この里は継ぎて霜や置く
夏の野に見し草はもみちたりけり」

夏なのに黄葉したヒヨドリバナの葉を見て詠まれたと言われているこの歌は、
世界最古のウィルス感染の歌とも言われています。（理化学研究所生命医科学研究センターより抜粋引用）

今の時期に毎年良く見かけます（30㌢位）がその後の成長はあまり見かけない。
近年の研究では、葉脈が黄色くなっても光合成速度は余り低下しないことが判って来て、ウィルスに感染しても受ける影響が小さかった個体が生き残ったからかもしれないと推測される。ウィルスは種子には感染しないらしい。
（ウィルスに感染した個体は治る事なく３年位で死んでしまう、と考えられていたらしいけれど）
私はこの葉が成長して花を咲かせるのは見た事が無いけれど、1000年以上も昔のウィルス感染の葉と同じ葉を今も見る事が出来るのはロマンですね！
様々な疑問があるけれど、更に研究が進めばもっとたくさんの事が解るかもしれません。