沖縄県北部にしか存在しないイルカンダの挿し木苗。去年の今頃に沖縄から長い枝を頼み挿し木しました。やたらに枝が柔らかいく曲がると思ったら国頭村の大綱引きの綱の強度を増すために編み込まれるそうです。ちなみにイルカンダ自体がウチナーグチでイルは色カンダはカズラの事です。別名をウジルカンダと言いウジルは三線の太い弦の事を示し蔓が人の太ももくらいになります。やんばるの森の中に自生して蔓が何百メーターになり大木に巻き付き成長するそうです。以前に大阪の大学が温室で花を咲かせましたが実生から30年かかったそうです。おそらく鉢で花を咲かせた記録がないので挿木で親のクローンを作っても花が咲くかわかりません。成長はずば抜けて早いので今後の管理が大変になりそうです。しかし耐寒性はあり関東圏なら冬は外で越せますがだいぶ葉が傷み落葉します。2鉢あるので冬は室内と外に置いて色々実験中です。ちなみに大分県の蒲江にイルカンダの近縁種のカマエカズラがあり他に熊本県山鹿市にこれまた近縁種の樹齢１０００年を超えるアイラトビカズラがあります。近年はイルカンダが咲くと沖縄の新聞やテレビで取り上げられます！