「今週は何かいいことありましたか」

温かな呼びかけに何度、癒やしを覚
えたことか。UIターンの魅力を紹介する人気テレビ番組「人生の楽園」。西田敏行さんは昨年秋に亡くなるまで、20年以上にわたって番組の案内人を務めた

▼双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館には西田さんの声が残る。館内に流れる5分間の動画で、いとおしい古里を襲った複合災害の実相を飾らない福島なまりで伝えていく。福島第1原発の速やかな廃炉を心から望んでいたのだろう。「生きているうちに見届けられっか、無理かもしれねえな」と少し、力なくつぶやいている雲の上で悔しいことこの上ないに違いない。原発の廃炉作業は順調とは言い難く時にトラブルが起きる。被災地再生の道のりは依然険しい。県民がこの14年、抱えてきた複雑な思いが消え去るのはいつか。「復興のこと未来のこと、この場所で皆さんと一緒に考えることができたら」 伝承館の動画はこんな言葉で結ばれる

▼亡き人の面影 の記憶から最初に薄れるのは「声」ともいう。もう一度あのナレーションに耳を澄ます。忘れるもんか名優の思いを。郷土に 眠る人々の願いの声を。

《 2025・3・1 》 .... 🗞📰より


2025年 3月11日 朝散歩
自然がいつもそばに.... 🙏