12月、師走また春待月。今年、最後のこの月は、また新たな年の時季へと移しわたしていく。
私の散歩道の道際等の草花達は､また生まれかわる新たな世界にも、自ずからその身を委ねようとしている---

11月からの、新たな時季に向けての草花達の姿 ---その8。

　 ／その中に沢山の細葉観るや､
逆ピラミッドの黄金色風情の中／

11月上旬。遅まきながらも秋の季節感が、漸くだだようにもいつものオープンガーデンの道際。
　そこには、’改めて観たような、いや以前からそこにあるのに‘ と、このように訝るのは、そこに観る草花には、今まで無頓着にも、見流しにしてきたからであろうか。

その草花、秋風の中にあって、一本の添え木に助けられながらの、その持つ3つの、草丈1m20、30cm以上もある花茎の上部から、花序を出すようにもして、合わせて40〜50個のあるいはそれ以上の黄色の花(頭状花)を咲かせていた。

それは、少し誇張して言えば、あたかもあのピラミッドの逆さにした黄色あるは金色を醸し出すをおもわせよう、ピラミッドの様な風情を、そこに観たようであった。

そして、その中に、その草花の持つ葉が互生し、その長さは10〜20㎝、幅は1cm前後の槍状の見るからに細く鋭そうな葉を沢山持っていいた。

この時、この草花には、何かしら初めて出逢ったよな錯覚にも、そこで感じたのであった。

それは、その草花、毎年そこにみるに、何時も秋風の中にあって、ゆったり左右に揺れるその姿に、何かしらそのままして置こうと、いつもその場を早く離れてきた、のだろうと。


　　 ヤナギバヒマワリ(柳葉向日葵)


＜‘ヤナギバヒマワリの名の由来‘について、下記の「ヤナギバヒマワリ」より抜粋、次に:
葉は互生し、長さ8～21㎝、幅0.2～1.2㎝の線形から槍状線形。
「ヤナギバヒマワリ」の名前は、この葉の形に由来している。＞

＜‘ヤナギバヒマワリの主な品種’ について、下記の「ヤナギバヒマワリ」より抜粋、次に:
[ヤナギバヒマワリの主な品種]
→ゴールデンピラミッド
ヤナギバヒマワリの代名詞とも言える有名品種。
花付きが非常に良く、最盛期には株の上部が花で覆われます。 放っておくと草丈150㎝に成長するので、6月頃に切り戻し、草丈を抑えると良い。＞


・ヤナギバヒマワリ＜柳葉向日葵、別名 ヘリアンサス、ゴールデンピラミッド、宿根ヒメヒマワリ＞(キク科 ヒマワリ属)
　アメリカ合衆国原産の多年草。
分布域は、アメリカ中南部のカンザス州、ミズーリ州、ネブラスカ州、オクラホマ州、テキサス州にあり、主にオザーク高原地域の開けた草原地帯に自生している。

ヒマワリと同属の近縁種で、ヒマワリが一年草であるのに対して本種が多年草であることから「宿根ヒマワリ」と呼ばれることもある。
代表品種である「ゴールデンピラミッド」がよく栽培されている。

ヤナギバヒマワリの花期は9月～10月。
花期になると、茎の上部から花序を出し、6～15個、あるいはそれ以上の花を咲かせる。
頭花(トウカ)…主にキク科の植物に見られる花序の形で、頭状花(トウジョウカ)とも呼ばれる。
花序は一つの花のように見えるが、2種類の花で構成されている。
中心部分の管状花(カンジョウカ)と、花弁のような舌状花(ゼツジョウカ)である。

頭花は直径5㎝～10㎝程度の大きさ。
舌状花は10～20個で鮮やかな黄色、管状花は50個以上付き、赤褐色～黒褐色である。

管状花は外側から中心へと咲き進む。 雄性先熟で、先に雄しべが成熟して花粉を出し、その後で雌しべが伸びて成熟する。

葯は暗色、雌しべの柱頭は黄色で目立つ。

花色は黄色のみ。
果実は長さ4～6㎜の痩果である。

葉は互生し、長さ8～21㎝、幅0.2～1.2㎝の線形から槍状線形。
「ヤナギバヒマワリ」の名前は、この葉の形に由来している。

茎は真っ直ぐに伸び、緑色～紫色を帯びる。
花を咲かせながら草丈50～250㎝に成長する。

耐寒性、耐暑性共に高く強健な性質で、やせ地でもよく育ち、花を咲かせる。

秋には株元に小さな芽を出して冬を越す。

[ヤナギバヒマワリの主な品種]
→ゴールデンピラミッド
ヤナギバヒマワリの代名詞とも言える有名品種。
花付きが非常に良く、最盛期には株の上部が花で覆われます。 放っておくと草丈150㎝に成長するので、6月頃に切り戻し、草丈を抑えると良い。

＜ヤナギバヒマワリの近縁種 ＞
ヤナギバヒマワリが属するヒマワリ属の植物は、北アメリカ、メキシコに52種が分布している。
栽培されているヒマワリ属の植物には本種の他以下のようなものがある。

→キクイモ キクイモ

→ヒマワリ


(出典・参考: ガーデニングの図鑑)