10月、神無月は神在月。時季はまだ暑さを残しながらも秋に。季節は先へさきへと進む。私の散歩道の道際等の草花達は、今、その季節の変化にもゆっくりと順応し ようとしている---

９月からの、より充実した時季を享受しようとしている草花達の姿 ---その19。
　
　／松葉状に懐かしの残像花､
　　　　赤•白やその複色絞りの花たちが／

　もう直ぐ10月。天候が不安定で未だに残暑が残る９月下旬の、何時も利用するある駅前の花壇。
そこに、新たに、いつの間にかに観る花々は、細い葉、松葉のような葉の上に、パッチリと、数センチはあろうか、その顔を赤紫、白、またその白•赤紫複色絞りに染めて、そこに輝いていた。

その花々は、この対面者には、何のこだわりをも見せず、その顔をこちらに向けていた---。

---この花、夏の花。私の小さい頃、真夏の(今は無き)実家の庭の敷石間に挟まれて、そこが陽を真っ向受けて、名状しがたい色彩にして燃えていたような ‘その花、小さな牡丹のような花’ を何時も憶い出させるのである。

ここにもまた、その光景の残像を、懐かしくも観た想いであった。


　　　　　マツバボタン(松葉牡丹)


＜’マツバボタンの名の由来‘について、下記の「マツバボタン」より抜粋、次に: 　
マツバボタンの名前は、細い葉を松葉に、花を牡丹に見立てたもの。真夏の直射日光にも弱ることなく花を咲かせ続けることから「ヒデリグサ(日照り草)」の別名もあるという。

また、茎を摘み取って挿しておくだけで簡単に発根する性質から「ツメキリソウ(爪切り草)」とも呼ばれている。＞


・マツバボタン＜松葉牡丹、別名 ヒデリグサ<日照り草)、ツメキリソウ<爪切り草>＞(スペリヒユ科 スペリヒユ属/ ポーチュラカ属)
(備忘: マツバボタンの属性等について 8/12or8/13 ‘21)