10月。蒸し暑い夏からより凌ぎやすい季節に。カラフルにも生気ある花卉達がフラワーショップの店頭を賑わそうとしている。

９月からの店頭で観るバラ、バラ---その3。

----切りバラも一層、店頭を賑わしている。 　
　　黄系x1、赤系x2、混色系x1のバラ、４つ

・薔薇(ゴールドダスト)
外弁の黄色に薄らと緑色をつけ、中心へは濃くても鮮やかな黄色の花弁を持って(カップ咲きにも観られようが)中央に芯が巻いているようであり、抱え咲きのバラとみようか。
中央の花弁の巻き方が綺麗で、鮮やかでも落ち着いた美しい黄色が魅力的である。
それは、その黄色の色調のトーンが低めなので、落ち着いた印象も持ち合わせているということであろう。

花名「ゴールドダスト」。それは英語で「砂金」や「金粉」を意味する。 このバラを一見して直ぐに、‘まさにリアルなそのゴールドダストに見紛うものをそこに観た’ のであろう。


・薔薇(ヴァーグ+)
光沢のある黒赤色でフリルの花びらをもつ半剣弁高芯咲きのバラ。
その花弁が大きく波打つようにして、それがサテンのような質感や光沢を持っているようである。

花名「ヴァーグ」。ヴァーグは仏語の「Vague」で、「波」。 それは、まさに ‘この花のもつ、その大きく波打つフリルの姿からの形容’ であろう。


・薔薇(レッドエレガンス)
濃い赤の花弁を持って半剣弁のロゼッタ咲きにみようバラ。
その花弁には、ビロードにような質感が感じられるようである。
また、それは光沢感をもって映えて華やかな印象も与えている。

花名「レッドエレガンス」。エレガンスは、美しさや優雅さを指すように、この名は、このバラが持つ ‘ 光沢感と華やかさの赤が映えている’ ところからくるのだろう。


・薔薇(オービットイエロー)
外弁が薄っすらとしたピンクでハニーイエローでカップ咲きとも中心に蕊(しべ)を持ったクォターロゼッタ咲きにも見えようバラ。
暖かみのある色合いを持ったバラのようで、咲き始めは全体がイエローのカップ咲きで、咲き進むと外弁そして中心部が淡く濃い黄色に変じていくような魅力的なバラのようである。

花名「オービットイエロー」。オービット「orbit」は 天体などの周りを軌道に乗って回ることをさすようである。
このバラは、何かしら ‘そのもつ蕊を天体の中心にも見立てられて、その渦巻くような黄色、イエローの花弁の咲き方から、天体の動きを観るようだ‘ と、したのかもしれない。