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ftc629さんの畑,クサネム,草奴隷の投稿画像

2018/08/06
草奴隷日記
8月6日 曇り
草奴隷は草に飢えていた。
いつもなにかしら植えてはいるが、足りない。

そこで草奴隷は久しぶりに曇った空で少しだけ暑さが和らいだことを良いことに、野草ウォッチングに出掛けたのである。

それでも外は暑い。
自然と足は水辺に向かうのだった。

近所の水田を歩いていると、暑さに耐えながら、立派に穂を実らせる稲が沢山。
草奴隷はその姿に神々しさを感じ、畏敬の念を抱いた。
そして気付くと水田に向かい深々とお辞儀をしていた。

「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」

そう。それが言いたかっただけである。

頭を下げ、水田の縁に目が向くと、なにやら可愛らしい葉っぱの草があるではないか。

「この可愛らしい葉っぱの形状、さてはマメ科か?」

エバーフレッシュやソフォラリトルベビーなどに霧吹きを怠り床に葉っぱを散らしまくった経験から、マメ科ではないかと当たりをつけたのだ。
余談だが、ソフォラリトルベビーやエバーフレッシュはインテリア性の高さから自らの経営するインテリアショップでもよく仕入れる。
だが、ウチはグリーンショップではない為、草初心者のお客様が多い。
「家を建てたからなにか植物を置きたくて」
という具合だ。
そういう方に前述した2種は意外と難しい。
「水やりはそこまで頻繁でなくても良いです。でも葉っぱに霧吹きをしてあげてくださいね!」
「霧吹きしなきゃいけないんだ…」

だいたい霧吹きや植替えなど世話の話をすると異常にテンションを下げる。お客様の要望は手間のかからない枯れないやつなのだ。
フェイクを勧めたくなるが、グッと堪えて奴隷としてリアルグリーンの布教活動に勤しむというのが常である。

手間のかかる。私、草奴隷としてはそれが楽しくて仕方がない。自分のご奉仕次第で伸びたり大きくなったり、はたまた枯れてしまったり。
自分は生きているんだということを声を発さずとも、雄弁に語ってくれる。
そんなところが植物の良いところであり、奴隷甲斐のあるところなのだと思っている。

まぁ自分もインテリア側から入門した人間である為気持ちはわかる。

でも霧吹きくらい毎日やってあげてくれ。それが人間のエゴで鉢に納まっている命に対する責任である。
過去の自分と重ねて、心の中でそう呟かずにはいられない。

本当に余談だった。そして真面目。私は草に関してはマメだ。
マメ…

そう元はマメ科かもしれない草の話だった。

話を戻そう。
私は道端で偉大なる支配者(Google)に問うた。

「マメ科 野草」検索

出るではないか、出るではないか。
マメ科多い。てか分類とかそこまで理解できてないから、戸惑う。

でも予想は恐らく的中したようだ。

クサネム

どうやらそれっぽいのを見つけた。
また偉大なる支配者に尋ねようとクサネムと入力すると次に出る予測ワード達は些か穏やかではなかった。

雑草 駆除 除草剤

見てみると、クサネムは水田に生える雑草であり、しかもその中でも三大やっかい者に入るらしい。

えー、あわよくば育てようかとか思っていたのにー。

なにやらクサネムの種はお米と大きさが近く、混入してしまうことで等級がガクッと下がるのだそうだ。
抜いただけでなく、遠くに捨てなければならないとの記述すらあった。超厄介やん。

でも雑草なら抜いても怒られないかも!と一瞬邪な考えが浮かんだが、家に持って帰り、なにかの拍子にウチのベランダから種がばら撒かれたら周りの農家さんに申し訳ないのでやめた。
というか雑草でも勝手にとったらアカン。

まぁ草奴隷としては、野草ウォッチングに出掛け、知らない草と出会い、そして自らの予測で名前まで特定したことは嬉しく、また草奴隷としてのレベルアップを感じた。

クサネムよ、ありがとう。
私はお前のことを愛でるよ。
マメ科らしい可愛らしい葉っぱのお前を。


良い気持ちになった帰り道、ふと思った。

野草ウォッチングまで始めた草奴隷。
これはレベルアップと言えるのだろうか?
底なし沼により深く沈んでいっているだけではないだろうか?

そんな一抹の不安を感じながらも、そこは自称草奴隷。一言放って一蹴する。

「それもまた一興。」

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カインズが提案するひとコマ菜園とは?

植物好きから草奴隷へと成り下がった憐れな男でこざいます。 自らのインテリアショップで少しだけ販売もさせていただいております。 ※愛を込めて植物全般を草とお呼びしております。悪しからず。

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