９月。暑い夏からより凌ぎやすい季節に。よりカラフルにも生気ある花卉、フラワーショップの店頭を賑わそうとしている。

8月からの店頭で観るバラ、バラ---その2。

----切りバラも一層、店頭を賑わしている。 　
　　ピンク系x3、橙系x1のバラ、４つ

・薔薇(ヴィクトリアンピンク+)
クリーム色の混じったようなピンクのカップ咲きにみえようバラ。
花弁が開いていくにつれてきれいなロゼット咲きに進み、その花色も淡いピンクに変わっていくという。
その花の色彩は、何かしら包容力のあるピンクのようである。

花名「ヴィクトリアンピンク」。ヴィクトリアンは「Victorian」。
このピンクの花は ‘英国のヴィクトリア王朝の時代の華麗さを感じさせよう素敵なピンクのバラだ’ として、名づけられたのであろう。


・薔薇(カルピディーム+)
外弁のサーモンピンクの様相からオレンジ・アプリコットのグラデーションの半剣弁高芯咲き。
美しいフリルが特徴とするその花型が魅力的なバラ。 この薔薇は良く店頭を賑わす。名の通ったバラのようだ。

花名「カルピディーム」とは、ラテン語で ‘今この瞬間を生きる‘ という意味だそうである。


・薔薇(アートリークローズ)
ピンクが強い紫の花色をなしているロゼット咲きのバラとみようか。
花には光沢とともに透明感もあり、ベルベットのような質感も持っているようである。
その反面、その深い花色のなかにも、何かしら軽やかな印象さえ与えているようでもある。 (このバラ、咲き始めはよりピンクが強い紫の花色を成すが、全開に近ずくとその花色が抜けて、より紫が強い花色に進むようである。)

花名「アートリークローズ」。この花名を英語にすれば「Art Ｌeak Rose」となろうか。一般に言う「Ｌeak」とは、「意図的に情報や秘密を漏らすこと」の意。「Art」は芸術作品。「Rose」はバラ。
この花は、’ある種の神秘性と透明感のある色彩を持っていて、その魅力の秘密が、よく観ていると徐々に分かってくる‘ とも、言いたいのだろうか。


・薔薇(アンソルスラン)
濃いピンクのロゼット咲きのバラ。
その鮮やかなピンクのグラデーションが美しい。その花姿もあわせて何かしら艶めかしさを感じさせようか。
甘いフルーティな香りをもつという。

花名「アンソルスラン」。アンソルスラン、仏語の「ensorcelant」
で、「妖艶」なるを意味を持つという。
このバラは ‘美しさの中に艶めかしさも持っていて、人の心を惑わすばかりだ‘ として命名した、ということだろう。