８月、葉月。盛暑から真夏へと、熱暑が一層続く時期。毎年、その暑さは募り、私の散歩道の道際等の草花達は、その熱い陽の中にあっても、
己が自身一生懸命に、最大限の自己表現に向けようとしている---

7月(一部6月)からの、暑い熱い夏の草花達の姿 ---その5。

　　 ／鮮やかに眩しくも発光して､
　　　　　そこに穂状花赤オレンジ色の／

　6月下旬の、何時もの散歩道の道際のオープンガーデン。
毎年この時期に、それは、ここに必ず出会い観る草花のひとつである。また今年もそこへと、何かしら足早に。

そこに観るは、数株の間から花茎を伸ばして，それが穂状に花を咲かせて
いた。その花茎は途中で分枝し、一枝に数多くの花が2列を作っていた。

そして、その花の花色は、黄色から橙へそして花弁先は朱色をおびて、一言でいえば、’赤いオレンジ色の発光体‘ を持って、鮮やかに眩しくそこに輝くように発光していた。


　　 ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙) 　


・ヒメヒオウギズイセン＜姫檜扇水仙、別名 モントブレチア、クロコスミア＞(アヤメ科 ヒメトウショウブ属/クロコスミア属)
備忘:ヒメヒオウギズイセンの属性等について 7/4or7/5 ‘21)
上記の上記の“ヒメヒオオギズイセン”の属性等については、今後は下記の「ヒメヒオオギズイセン」の属性等がとって代わる。 　 　　　　　　　　↓
・ヒメヒオウギズイセン ＜和名 姫檜扇水仙) 、別名 モントブレチア、クロコスミア ＞(アヤメ科 ヒメトウショウブ属 )
南アフリカ原産のの多年草。
ヒオウギズイセンとヒメトウショウブの交雑種で、1880年にフランスの育種家であるヴィクトール・ルモワーヌによって作出された。

交配親であるヒオウギズイセンは、アフリカ南部～東部に、ヒメトウショウブは南アフリカに自生する球根植物。
両種の交雑種であるヒメヒオウギズイセンは、強健な性質と多様な環境に適応する力、旺盛な繁殖力を持ち合わせている。

世界に広く普及するに従い、逸出したものが各地で野生化するようになっている。
現在ではヨーロッパの他、南北アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどで野生化しており、特にニュージーランドでは侵略的外来種の指定を受けている。

日本には明治中期(1890年頃)に導入され、同様に人家の周辺などで野生化している。 逸出は北海道、本州、四国、九州で確認されており、荒れ地や山野の他、河川敷や海岸の草地などで群生している。
在来種との競合が懸念されることから、環境省による生態系被害防止外来種リストに記載されている植物である。

花期は6月～8月。
花期になると、株の間から花茎を伸ばし、穂状に花を咲かせる。
花茎は途中で分枝し、一枝に4～20個の花が2列に付く。

花は径3～5㎝の大きさで、花被片は6個。 花被片は橙色～朱赤色で中央は黄色をおびており、基部は合着して筒状となっている。
花被片の基部には暗色の斑紋が入る場合がある。

雄しべは3個あり、花糸は1.5～2.2㎝、葯は6～8㎜の長さ。
雌しべは雄しべよりやや上で分枝し、先端は小さく2裂している。

雄しべと雌しべ 多くの場合結実しないが稀に果実が実る。
果実は蒴果で、球を押しつぶしたような凸凹した形をしている。
種子は赤褐色～暗褐色の球形である。

葉は大半が根生し、長さ30～80㎝、幅1～3㎝程度の披針形。
一つの球根から5～8枚の葉が出て付け根付近で重なる。

茎は2～4回分枝して湾曲し、花を咲かせながら草丈50～100㎝に成長する。

強健な性質で植えっぱなしでもよく育ち、よく増える。


（出典・参考: ガーデニングの図鑑)