8月。熱い夏の中にあって草花たちは、更に一層に自己顕示欲を表に出して、フラワーショップの店頭を賑わしている。

----切りバラも一層、店頭を賑わしている。
　　黄系x1、ピンク系x1、赤系x1、橙系x1のバラ、４つ。

・薔薇(スペード+)
淡い黄色の花弁のフリルがあり、花弁数は多くはない剣弁高芯咲き。 このバラ、外の花弁が大きく外に開き切った姿がまたなんとも無邪気で可愛いらしい。

花名「スペード」の名を持って、この花を ‘王侯・貴族の有り様に擬えたい’ とのことであろうか。


・薔薇(イブピアッツェ)
濃厚なピンクのバラ。人気の「オールドローズ」というジャンルに属するという。 あるバラのコンクールで、審査にあたった「イヴ・ピアッチェ氏」が、このバラを「世界でもっとも美しい芍薬咲きのバラ」と評したとか。
確かに、一風変わったバラらしからぬある面をもっての見事なバラと言えよう。

花名「イブピアッツェ」。まさに、 ‘このバラの審査に当たって賛辞を与えた「イヴ・ピアッチェ氏」の名が授かった’ ということのようである。


・薔薇(レッドエレガンス)
濃い赤の花弁を持って半剣弁のロゼッタ咲きにみようバラ。
その花弁には、ビロードにような質感が感じられるようである。
また、それは光沢感をもって華やかな印象も与えている。

花名「レッドエレガンス」。エレガンスは、美しさや優雅さを指すように、この名は、このバラが持つ ‘ 光沢感と華やかさの赤が映えている’ ところからくるのだろう。


・薔薇(マンゴーリーバ)
はっきりした山吹色の、またオレンジイエローを持った大胆なフリル表現を持った波状弁ロゼッタ咲きのバラ。
それは、元気がでそうな柑橘類を連想させるようなビタミンカラーを持っているようだ。
そして、またトロピカルな熱帯性をおびたような熱いのもを持ったバラのようでもある。

花名「マンゴーリーバ」は、果物の マンゴーのように ‘鮮やかな オレンジイエローに、西語のリーバ、つまりバンザイ(万歳)、喝采をして‘ 、この名付けたのだろう。