ヒヨドリが鳴くころに花が咲くので、こうした名前が付いたそうです。
たしかに今時期はヒヨドリの雛の飛行訓練や餌を捕る訓練をしているので
親子でよく鳴いています。

旅をする蝶と知られているアサギマダラが、この花に止まって蜜を吸引し
ているのをよく見かけます。花にはアルカロイドが含まれていて、この毒
成分を体内に取り入れることによって、鳥などの外敵から身を守っている
ようです。鳥は学習能力がとても高いので、一度口に入れてまずかったら
二度と食べないようです。

そのためかどうか、アサギマダラは大きな羽根を広げてゆったりと優雅に
飛行しています。好きな蝶なので、道端でいくらヒヨドリバナが歩くのを
邪魔をしていても手折ることはありません。