５月、皐月。緑が映えゆくこの時季に、私の散歩道の道際等の草花達は、その百花繚乱の光景の中にあるようである---

　 ４月からの、草花達の生きいきとした姿、姿---その1。

　　／白いフェンスに赤茶の鉢、
　　　　そこに観るは清楚な白い花／

　４月上旬の何時もの散歩道の何時も馴染みとしている通りの道際。
赤いレンガの上に置かれた、白いフェンスに掛かる花鉢には、折節の草花が、いつも我が目を和ませてくれているのである。

今、ここに観るは、進みゆく春の日に、そこには自らを誇るようにして、真っ白な清楚な５弁の花が、赤茶の鉢に収まっていた。


　ノースポールギク(ノースポール/
　　　　　　　カンシロギク<寒白菊>)


＜‘ノースポールの特徴’について、下記の「ノースポールギク」より抜粋、次に:
　花期は12月～5月。
花期になると、伸びた茎の葉の付け根から花茎を伸ばし、1個の頭花(とうか)を咲かせる。
花期が長く、冬の間の開花はぽつぽつであるが、春の最盛期を迎えると株が白い花で覆われる。＞


・カンシロギク＜寒白菊、別名 ノースポールギク、クリサンセマム・パルドスム＞(フランスギク属 キク科)
(備忘: カンシロギクの属性等について 2/9or2/10 ‘21)
　上記の“カンシロギクの属性等について“は、今後は下記の「ノースポール」の属性等がとって代わる。
　　　　　　↓
・ノースポールギク＜ノースポール、 別名 カンシロギク、レウカンセマム・パルドサム、クリサンセマム・パルドサム ＞(キク科 マウランセマム属 )
　一年草。 マウランセマム属の植物はヨーロッパ、北アフリカに4種が知られており、その中のマウランセマム・パルドスムから作出された品種がノースポールとして流通している。

「ノースポール」はサカタのタネが作出した園芸品種に付けられた名前だが、種苗登録などがされていないため、現在ではマウランセマム・パルドスムの和名として(ノースポールギク)として使われている。

原種マウランセマム・パルドスムは、アフリカのナイジェリアを中心に、ヨーロッパのスペインやポルトガルなど地中海沿岸域に広く分布するキク科の一年草。

日本では1970年頃から普及し始め、現在では冬花壇の定番植物として定着している。

ノースポールの花期は12月～5月。
花期になると、伸びた茎の葉の付け根から花茎を伸ばし、1個の頭花(とうか)を咲かせる。
頭花とは、主にキク科の植物に見られる花序の形で、頭状花(とうじょうか)とも呼ばれる。
一輪の花に見える部分は、外周の花弁のような舌状花(ぜつじょうか)と、中心部分の小さな管状花(かんじょうか)から作られた集合花である。

頭花は直径3㎝程度の大きさて、舌状花は白、管状花は黄色です。 管状花は外側から中心へと咲き進む。

雄性先熟で、先に雄しべが成熟して花粉を出し、その後で雌しべが伸びて成熟する。

花期が長く、冬の間の開花はぽつぽつであるが、春の最盛期を迎えると株が白い花で覆われる。

ノースポールよりやや花が大きく、花径3.5～4㎝程度の花を咲かせるスノーランドという品種も流通している。

最盛期のノースポール 葉は互生し、6㎝程度の長さで周囲に鋭い鋸歯がある。
茎はよく分枝して花を咲かせながら草丈20～30㎝程度に成長する。

株はこんもりと茂る。

耐寒性は高く、通常は秋に種をまいて春に花を楽しむ秋まき一年草として扱う。

丈夫な性質で手間がかからず、こぼれ種でよく増える。

＜ノースポールの属(マウランセマム属) ＞
ノースポールはかつてキク科キク属(クリサンセマム属)に分類されていた。

キク属は200を超える種が属する大きな属であったが、細分類され、10以上の属に分かれた。
その中の一つがフランスギク属(レウカンセマム属)で、ノースポールもかつてはフランスギク属に分類されていたが その後、フランスギク属から分離し、現在のマウランセマム属になる。
その名残で現在もキク属やフランスギク属として扱われていることもある。

旧分類のフランスギク属の仲間ではシャスターデージーなどがよく栽培されている。
また同様にフランスギク属に含まれていたムルチコーレは、現在コレオステフス属に分離されている。

→シャスターデージー

→ムルチコーレ


(出典・参考: ガーデニングの図鑑 他)