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🏷日曜日は日本を感じる和の花

椿 太郎冠者(たろうかじゃ)

桃色系侘助椿。別名 有楽(うらく)
1739年に『本草花蒔絵』に取り上げられた古典椿の代表的な品種です。
育てやすく、日本のあちこちに大樹や古木が見られます。

太郎冠者の冠者の意味は元服した成人。
太郎はその筆頭。大名家の家臣や召使の筆頭のことです。
現在では多くの場合、狂言の主役シテを指します。主役でも概ね主人や大名を頓智や機転でやり込め、またやり込められるという明るく笑いを誘う役柄です。

附子(ぶす)は有名な話ですね。
毒薬だから絶対に近づかないように言いつけられた太郎冠者と次郎冠者。主人の留守に壺に近づき中身を見て恐る恐る舐めてみたら砂糖だったので甘い美味いと食べ尽くしてしまいます。

どう言い訳しようと怖がる次郎冠者に、太郎冠者はこうしよう！と閃きます。

二人は大袈裟に泣き、主人が大切にしていた掛け軸や茶碗を割ってしまい、毒を食らって死んでお詫びしようとしたけれど、いくら食べても死ねませんでした！と涙ながらに主人に詫びるのです。