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ぶんぶん
2024/03/08
梅
炭治郎と禰豆子とは別の、もう一つの兄妹の美しくも哀しくて切ない物語。この世界が彼らにもっと優しければ、彼らは鬼にはならなかったかも知れない。
(俺の唯一の心残りはお前だったなぁ…)
「そっちが出口?」
「…お前はもう俺に付いてくんじゃねぇ」
「待ってよ! 置いてかないで!」
「付いてくんじゃねぇ!!」
「ごめんなさい。うまく立ち回れなくって(泣)。いつも、足引っ張って、ごめんなさい!」
「…」
「…ねぇ?
お兄ちゃん! 」
「…もうお前とは兄妹でもなんでもない。俺はこっちへ行く。お前は向こうの明るい方へ行け…。」
「嫌だ!嫌だ! 絶対、離れないんだから! 何回、生まれ変わっても、私はお兄ちゃんの妹になる!
置いてったら許さないわよ。
…あ゛ーん…!
…ずっと、ずっと、一緒に居るんだもん!」
兄の名前は、妓夫太郎(ぎゅうたろう)、妹の名は堕姫(だき)、いや梅。
梅という名は遊郭の中でも最底辺の花魁(おいらん)であった母親の病から取った名前だという。
醜く、みすぼらしく、身なりも汚らしい彼にとっては、自分とは全く似ても似つかない、この白梅の様に美しい妹だけが、この世界の全てだった。然し、この世界は、そんな大切な妹さえも、彼から容赦なく奪っていく。「結局人間は誰も助けてくれない」生きたまま焼かれて、死にかけの梅を抱え絶望する中、手を差し伸べたのは当時上弦の陸(六)だった童磨(どうま)だった。
結果、彼らは鬼になった。
この世界が彼を拒絶した様に、彼もこの世界を拒絶した。
散々、人間に踏みにじられて悲惨な人生を生きてきた彼は何度生まれ変わっても必ず鬼になる、と言い放った。彼にとっては、人間であることに良い意味は、これっぽっちもなかった。
でも、彼は知っていた。
こんな自分のところに彼女が生まれなければ、彼女には、もっと違う幸せな人生があった筈だったに違いない事を。
「ひどい!ひどい!
約束してたの、忘れちゃったの⁉」
「あ…」
思い出した。
それは、幼かった頃の雪の日の約束。
『…俺たちは二人なら最強だ。寒いのも腹ペコなのも全然へっちゃら。
約束する。絶対離れない。ずっと一緒だ…。
ほらぁ、もう何も怖くないだろ?』
「えーん。えーん、えーん。」
そう言って泣きじゃくる妹を背負って、兄は黙ったまま、闇の奥へと……地獄へと進んでいくのだった。
鬼滅の刃 遊郭編 上弦の鬼 陸(六)
第11話 何度生まれ変わっても
ゆん
2024/03/21
こんばんは。
梅きれいに咲きましたね🌼
このお話、見ましたよ〜漫画も読みました。
鬼にもきちんとスポットをあてて
鬼なりの人生を見せてくれますね。
そこが鬼滅の良さですね。
何より完結してくれたのが読者としてありがたいことです。☺️🙏
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1
返信
ぶんぶん
2024/03/22
@ゆん
さん
こんばんは。
何度生まれ変わっても鬼になるという兄と、何度生まれ変わっても兄の妹となるという妹。
そんな二人を待ち受けるのは地獄。
とても居た堪れない気持ちになります。
梅を見るたびに思い出しては、何度も泣けてしまうのは、春だからでしょうかw ^^;
この春、「柱稽古編」、また愉しみですね (*^^*)
いいね
1
返信
ゆん
2024/03/22
@ぶんぶん
さん
楽しみにしてます💖☺️
いいね
1
返信
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ぶんぶん
チームスヌー 特効隊長 会員No.56 ぶんぶんです 但し、何の効能もありませんw
キーワード
戦争反対
ちっちゃいものクラブ
チーム愛知
チームスヌー特効隊長
チームスヌーNo.56
頑張れ北陸
炭治郎と禰豆子とは別の、もう一つの兄妹の美しくも哀しくて切ない物語。この世界が彼らにもっと優しければ、彼らは鬼にはならなかったかも知れない。
(俺の唯一の心残りはお前だったなぁ…)
「そっちが出口?」
「…お前はもう俺に付いてくんじゃねぇ」
「待ってよ! 置いてかないで!」
「付いてくんじゃねぇ!!」
「ごめんなさい。うまく立ち回れなくって(泣)。いつも、足引っ張って、ごめんなさい!」
「…」
「…ねぇ?
お兄ちゃん! 」
「…もうお前とは兄妹でもなんでもない。俺はこっちへ行く。お前は向こうの明るい方へ行け…。」
「嫌だ!嫌だ! 絶対、離れないんだから! 何回、生まれ変わっても、私はお兄ちゃんの妹になる!
置いてったら許さないわよ。
…あ゛ーん…!
…ずっと、ずっと、一緒に居るんだもん!」
兄の名前は、妓夫太郎(ぎゅうたろう)、妹の名は堕姫(だき)、いや梅。
梅という名は遊郭の中でも最底辺の花魁(おいらん)であった母親の病から取った名前だという。
醜く、みすぼらしく、身なりも汚らしい彼にとっては、自分とは全く似ても似つかない、この白梅の様に美しい妹だけが、この世界の全てだった。然し、この世界は、そんな大切な妹さえも、彼から容赦なく奪っていく。「結局人間は誰も助けてくれない」生きたまま焼かれて、死にかけの梅を抱え絶望する中、手を差し伸べたのは当時上弦の陸(六)だった童磨(どうま)だった。
結果、彼らは鬼になった。
この世界が彼を拒絶した様に、彼もこの世界を拒絶した。
散々、人間に踏みにじられて悲惨な人生を生きてきた彼は何度生まれ変わっても必ず鬼になる、と言い放った。彼にとっては、人間であることに良い意味は、これっぽっちもなかった。
でも、彼は知っていた。
こんな自分のところに彼女が生まれなければ、彼女には、もっと違う幸せな人生があった筈だったに違いない事を。
「ひどい!ひどい!
約束してたの、忘れちゃったの⁉」
「あ…」
思い出した。
それは、幼かった頃の雪の日の約束。
『…俺たちは二人なら最強だ。寒いのも腹ペコなのも全然へっちゃら。
約束する。絶対離れない。ずっと一緒だ…。
ほらぁ、もう何も怖くないだろ?』
「えーん。えーん、えーん。」
そう言って泣きじゃくる妹を背負って、兄は黙ったまま、闇の奥へと……地獄へと進んでいくのだった。
鬼滅の刃 遊郭編 上弦の鬼 陸(六)
第11話 何度生まれ変わっても