若菜摘まむと
標めす野に
昨日今日も
雪は降りつつ

万葉集　　山部赤人

枯草の褥に育まれ
春の使者　蕗の薹が芽生く

キク科　フキ属
日本原産　
北海道～沖縄
日本全域に分布する
雌雄異株の多年生植物
樺太　朝鮮　中国にもあり
平地～山野　適度な日当たりと
水の豊富な湿潤した場に自生

蕗の薹とはフキの若い花芽
苞葉が開き切らず
固く蕾が綻んでいない時期が
山菜として食べ頃
時を逸すれば灰汁が強くなる

花が枯れるころ　
地下茎から葉柄を伸ばし
地表に葉が広がる
フキの葉は雨水を効率よく
根元に取り入れる
全容が皿のような形状
葉の切れ込みから
茎を伝い　根へと水は伝う

なお　地下茎が地表にむき出すと
緑色を呈する
たびたび　ワサビと間違い
誤食されることがある
有毒であるため　ご注意あれ

さて　時節は２月の声を聴き
三寒四温を繰り返す頃合い
蕗の薹に出会うために
いそいそと野山へ　笑
春の使者　蕗の薹
みなさんのお住まいにも
春を告げに　きっと…

今日１日　お疲れ様でした。