大鷺草。ラン科ミズトンボ属。
（長文）
念願かなって、高知県の牧野植物園に行ってきた。徳島に所用があるのにまず高知に行き、着くやいなや植物園に直行。「おまん、よう来たのう」と迎えられた。

門を抜けて最初に谷麝香草（たにじゃこうそう）が咲いていたのだが名前がわからず、写真だけ撮った。
チケット売り場で写真を係員に見せて教えてもらおうとしたら、すぐに係員もわからず、他のスタッフが咲いているところへ駆けつけて名前を教えてくれた。この素早い対応にまずうれしくなった。

らんまんで紹介された花はすべて花の名前の上に「らんまん」のタイトルマークがあった。咲いている花は、開花が表示されている。至れり尽くせりのおもてなしである。

なかなかお目に掛かれない絶滅危惧種のダイサギソウが咲いていた。草丈がサギソウに似て大型なのでこの名になっているが、花弁の側裂片が細かく切れ込んでいない。

ダイサギソウは萼片と花弁が純白で大きく、目を引く。裸地に最初に侵入するススキやイタドリなどと同じ先駆植物的なランである。もちろん、らんまんで紹介されたジョウロウホトトギスやスエコ笹も植生されていた。園内には牧野博士の壮年、晩年時代などの業績を紹介したコーナー、実物の標本や植物画も掲出されている。一日に一気に見て回ったので、頭の中が植物だらけになってしまうほど楽しめた。
植物園では群を抜いていることだけは確かだ。（10月5日撮影）