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もちっこさんのワニグチソウの投稿画像
ワニグチソウ
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もちっこ
2023/08/05
5月6日撮影 赤塚植物園
ずっと名前が書かれた札だけ見ていて
ようやく花が見られました!
(でももう終わりかけでした😅が!)
ワニグチソウ(鰐口草)
キジカクシ科アマドコロ属
はい。花の形がアマドコロによく似ています!
でも違うのは2つの花が2枚の苞葉に包まれているところでしょうか。
この苞葉がお寺の鰐口に似ているのだそうです。
鰐口とは…?
お参りする前に神社だと鈴を鳴らしますね。お寺には、平べったい銅製の音を出す道具が下がっていて、それを綱で叩きます。その梵音具を鰐口というのだそうです。
もう少し花が咲いたばかりだと、こんなにしわしわではなく、アマドコロのような形をして6裂した花弁の先がちょこっと開いているところが見られたのでしょう。
ただ、今年は花の時期はどこも早かったようですね。
来シーズンはいつくらいに出かければ良いのかな?
(小杉波留夫さんのコラムより)
その昔、お寺は寺子屋の例があるように、町村内の教育や福祉、催事などを行う、地域コミュニティーの重要な拠点だったのだと思います。そのことを示すように、植物には、お寺に由来する和名を持つものがいくつもあります。ツリガネソウ(釣鐘草)、ホウチャクソウ(宝鐸草)、マツムシソウ(松虫草)、クリンソウ(九輪草)、ホトケノザ(仏の座)、ケマンソウ(華鬘草)類、そしてワニグチソウ(鰐口草)などです。
さて、神仏の周辺には、たくさんの鳴り物があります。神社でお参りをして、お願い事をするときには、まずちょうずで自らを清め、ガラガラ(本坪鈴)でおはらいをして神様に来意を伝えるのです。
お寺にも、仏様に自らが来たことを伝える道具があります。ガラガラの鈴とは形態が違い、鰐口(わにぐち)と呼びます。それは、釣り鐘、木魚、錫杖(しゃくじょう)などで音を出し、神仏の演出を執り行うもので、梵音具(ぼんおんぐ)の一つです。
鰐口は、仏堂正面の軒先に掛けられていて、金属製。シンバルを二つ重ね合わせた形状をしていて、下半分に口が開いています。その開口部はワニの口のように大きく開いているので、鰐口といわれるのでしょう。その正面をたたいて音を出し、仏様にお願いをする道具です。
お寺の鰐口にちなむのがワニグチソウです。それは、日本全土に広域分布する割には、知っている人は少ない気がします。おまけに新緑の中で、隠れるように生息するために、その存在にあまり気が付かないのかもしれません。
ワニグチソウPolygonatum involucratum(ポリゴナム インボルクラツム)キジカクシ科ナルコユリ属。種形容語のinvolucratusは、総苞(ほう)・苞葉(ほうよう)がある、覆いがあるという意味です。二つ並んだ筒状の花の上に、ワニが口を開けたような総苞があるのが確認できます。
ワニグチソウは、草丈30cm程度。花や総苞も緑色をしているので、忙しく林を歩き回るだけでは、目に留まりにくい植物です。日本全土の丘陵地の林に原生するのをはじめ、朝鮮半島~中国東北部に生える東アジアの植物です。恐らく、大陸から日本に分布を広げた植物でしょう。
ワニグチソウは5~6月、低山自然の林で見ることのできる妖精みたいな植物です。半開の大きなワニの口みたいな2枚の総苞(花を保護する葉)に抱かれ、下膨れの筒状花を2個下向きに咲かせます。花の大きさは2cmぐらい、筒状花の先端は6個に分かれています。
初夏の林でワニグチソウに出合えたら、それはとても幸運な出来事だったと思います。まれにしか生えていない植物であり、一面、緑の草むらに緑色をした花を付ける、小さな草ですから、ワニグチソウは、その存在を知っている人にだけ、その姿を見せてくれるでしょう。
(サカタのタネ 東アジア植物記 より)
小杉波留夫さんのコラムより
ワニグチソウのところを抜粋しました。
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もちっこ
花の名前を覚えたいと思って始めました。 何事にも時間がかかるのんびりやなので、コメントをいただくのは嬉しいのですが、すぐに返信できず、流れてしまうことがあるようです。 失礼がありましたらお許しください。 お返事してなかったー!と気付いて ものすごく経ってから突然お返事することがあるかもしれませんのでビックリしないでくださいね。 と、いう状態ですので お返しの「いいね」などはどうかお気になさらずに…。
植物
ワニグチソウ
ずっと名前が書かれた札だけ見ていて
ようやく花が見られました!
(でももう終わりかけでした😅が!)
ワニグチソウ(鰐口草)
キジカクシ科アマドコロ属
はい。花の形がアマドコロによく似ています!
でも違うのは2つの花が2枚の苞葉に包まれているところでしょうか。
この苞葉がお寺の鰐口に似ているのだそうです。
鰐口とは…?
お参りする前に神社だと鈴を鳴らしますね。お寺には、平べったい銅製の音を出す道具が下がっていて、それを綱で叩きます。その梵音具を鰐口というのだそうです。
もう少し花が咲いたばかりだと、こんなにしわしわではなく、アマドコロのような形をして6裂した花弁の先がちょこっと開いているところが見られたのでしょう。
ただ、今年は花の時期はどこも早かったようですね。
来シーズンはいつくらいに出かければ良いのかな?
(小杉波留夫さんのコラムより)
その昔、お寺は寺子屋の例があるように、町村内の教育や福祉、催事などを行う、地域コミュニティーの重要な拠点だったのだと思います。そのことを示すように、植物には、お寺に由来する和名を持つものがいくつもあります。ツリガネソウ(釣鐘草)、ホウチャクソウ(宝鐸草)、マツムシソウ(松虫草)、クリンソウ(九輪草)、ホトケノザ(仏の座)、ケマンソウ(華鬘草)類、そしてワニグチソウ(鰐口草)などです。
さて、神仏の周辺には、たくさんの鳴り物があります。神社でお参りをして、お願い事をするときには、まずちょうずで自らを清め、ガラガラ(本坪鈴)でおはらいをして神様に来意を伝えるのです。
お寺にも、仏様に自らが来たことを伝える道具があります。ガラガラの鈴とは形態が違い、鰐口(わにぐち)と呼びます。それは、釣り鐘、木魚、錫杖(しゃくじょう)などで音を出し、神仏の演出を執り行うもので、梵音具(ぼんおんぐ)の一つです。
鰐口は、仏堂正面の軒先に掛けられていて、金属製。シンバルを二つ重ね合わせた形状をしていて、下半分に口が開いています。その開口部はワニの口のように大きく開いているので、鰐口といわれるのでしょう。その正面をたたいて音を出し、仏様にお願いをする道具です。
お寺の鰐口にちなむのがワニグチソウです。それは、日本全土に広域分布する割には、知っている人は少ない気がします。おまけに新緑の中で、隠れるように生息するために、その存在にあまり気が付かないのかもしれません。
ワニグチソウPolygonatum involucratum(ポリゴナム インボルクラツム)キジカクシ科ナルコユリ属。種形容語のinvolucratusは、総苞(ほう)・苞葉(ほうよう)がある、覆いがあるという意味です。二つ並んだ筒状の花の上に、ワニが口を開けたような総苞があるのが確認できます。
ワニグチソウは、草丈30cm程度。花や総苞も緑色をしているので、忙しく林を歩き回るだけでは、目に留まりにくい植物です。日本全土の丘陵地の林に原生するのをはじめ、朝鮮半島~中国東北部に生える東アジアの植物です。恐らく、大陸から日本に分布を広げた植物でしょう。
ワニグチソウは5~6月、低山自然の林で見ることのできる妖精みたいな植物です。半開の大きなワニの口みたいな2枚の総苞(花を保護する葉)に抱かれ、下膨れの筒状花を2個下向きに咲かせます。花の大きさは2cmぐらい、筒状花の先端は6個に分かれています。
初夏の林でワニグチソウに出合えたら、それはとても幸運な出来事だったと思います。まれにしか生えていない植物であり、一面、緑の草むらに緑色をした花を付ける、小さな草ですから、ワニグチソウは、その存在を知っている人にだけ、その姿を見せてくれるでしょう。
(サカタのタネ 東アジア植物記 より)
小杉波留夫さんのコラムより
ワニグチソウのところを抜粋しました。