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一筆狼さんのお出かけ先,ヒメサユリ,浅草岳の投稿画像

2023/07/07
姫早百合。乙女百合(オトメユリ)とも。(長文)
現地ではヒメサユリの呼称が多く使われている。

一泊二日で新潟県の浅草岳(1585m)と守門岳(すもんだけ/1537m/7月3日登頂)に登った。まだ雪渓がしっかり残っていたため、チェーンアイゼンを装着。登山道はぬかるみ状態が続き、滑りやすくかなり難渋した。

ヒメサユリが目的だったが、どちらの山でも見かけた。特に青雲岳(1436m)と守門大岳(1432m)の間が見頃の開花でニッコウキスゲと競演していた。蕾は頂上付近にまだ残っていて、あと一週間は楽しめそうだ。
よく似ているササユリとヒメサユリの違いは、ヒメサユリの雄蕊の黄色の有無で見分ける。

早春のショウジョウバカマ、ツルアリドオシの赤い実、シラネアオイ、ウラジロヨウラク、イワカガミ、マイズルソウ、ユキザサなどが咲いていた。

鳥に詳しいガイドから、「キョキョキョキョ」と鳴く鶯の谷渡り、人のように歩き、「ビンビンツィーツィー」とさえずりながらホバーリングする珍しいビンズイ、ヒーヒーホーと鳴き、口笛の古語「ウソ」から名付けられたウソ、逆光で美しいルリ色はわからなかったが、樹頂での「ピリーリージジ」とさえずっていたオオルリを見た。

守門岳の9合目で見た子熊のくっきりとした足跡。15cm以上のヤマナメクジもブナの樹に張り付いているのをたびたび見かけた。泡に包まれたモリアオガエル(森青蛙)の卵塊、毒蛇のヤマカガシまで登山道にいた。命の営みが粛々と続いている。

初日は熱中症と闘い、翌日はぬかるみとの闘いだったが、ほんわか色のヒメサユリに救われた。
2023/08/22
美しいヒメサユリを見るにも色んな生命の存在を感じてこられた山行だったようですね〜
子熊の足跡、大きなヤマナメクジ、ヤマカガシ😳😖どれをとっても、現地に赴いてヒメサユリを愛でるよりも逃げ帰る方を選択してしまいますよ、私は😀
GSの画面で見せて頂けてありがたい事です😊
可愛いヒメサユリを見せてくださってありがとうございました🥰
2023/08/22
@なる さま
いつもありがとうございます。

野の花とは、一期一会。
茨木のり子の代表作の詩「わたしが、一番きれいだったとき」の言葉を借りれば、ヒメサユリはきっと「わたしが一番きれいだったときに、逢いに来てくれてありがとう」と言ってるようでした。

ヒメサユリが3輪の花を咲かせていると、同行者は決まって「あ、三姉妹だ」と声を上げていました。苦しい山道を歩くと、みんな詩人になりますね。

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