４月は卯月、卯の花の月。穏やかな陽気にも誘われ、草花たちが沢山に咲きだし、虫たちも土中から顔を出し活躍し始める時季。
私の散歩道の道際等の草花たちも、その硬い殻を脱ぎ去って、自己表現を大きくし始めている---

３月からの、草花達の満面の姿、姿---その5。

　／そこに観る小さな花々、
　　　　　ギッシリ敷詰められていこうか白い花／
　　
　３月は下旬の何時もの散歩道の道際のオープンガーデン。
そこに、それとなく目にした小さな５弁の白い花が、辺り一面に拡がりを見せていた。

それは、真鱈状にもグランドカバーなどの様に、小さな白い花々が、チャットでもしているかの様にして。

日毎に、ギッシリと敷詰められていく様相を醸し出していた。


　　　　　ヒメツルニチニチソウ(姫蔓日々草)


＜‘ヒメツルニチニチソウ’とは、下記の「ヒメツルニチニチソウ」より抜粋、次に:
「同属のツルニチニチソウ(蔓日々草)= ビンカ・マジョールの小型版でビンカ・ミノールとも呼ばれる。ビンカマジョールより花や葉が小さく、春～初夏に、直立した花茎に青紫やピンク、白の花を咲かせる＞


・ヒメツルニチニチソウ＜姫蔓日々草、別名 ビンカミノール＞(キョウチクトウ科 ツルニチニチソウ属）
(備忘: ヒメツルニチニチソウの属性等について 4/11 ‘22)
上記の“ヒメツルニチニチソウ属性等について”は、今後は下記の「ヒメツルニチニチソウ」の属性等がとって代わる。

・ヒメツルニチニチソウ＜姫蔓日日草、別名 ビンカ・ミノール＞(キョウチクトウ科 ビンカ属)
　中央および南ヨーロッパ、トルコに分布するキョウチクトウ科ビンカ属の常緑亜低木。
分布域はポルトガル、フランス～オランダ、バルト海諸国、東コーカサス地方、およびトルコにあり、海抜1300ｍ以下の落葉樹林の中や森林の縁、道路脇や荒れ地などに自生している。
1700年代に観賞用として北米に導入され、現在栽培逸出したものがアメリカ西部の地域を中心に野生化している。

近縁種のツルニチニチソウによく似ているが、草丈が低く、葉や花もやや小さいのが特徴。
また、ツルニチニチソウに比べると耐寒性、耐陰性がある。

ヒメツルニチニチソウの花期は4月～7月。
花期になると、茎の上部の葉腋から花柄を伸ばし、花を咲かせる。
各葉腋には1個の花が付く。

花は径2.5～3㎝程度の大きさで筒部は細く、花冠は大きく5裂して平らに開く。
花の中央には5角形の副花冠が見られる。
副花冠とは花被の内部にできる花冠状の構造物で、副花冠を持つ植物ではスイセンなどが良く知られている。
花筒の中には細かく白い毛が生えている。

雄しべは5個、花筒の中間から出て内側に曲がっており、黄色い葯が雌しべに蓋をするような形になっている。

雌しべは1個、柱頭は円盤状で細かい毛が生えている。

萼は5裂しており、裂片は狭楕円形で、毛はない。
ツルニチニチソウの萼には毛がある。
萼、花色は紫、青、白、赤紫色。

葉は対生し、長さ1～4.5㎝、幅0.5～2.5㎝の長円形～楕円形、または卵形。革質で深緑色、表面には光沢がある。葉に白い斑が入る斑入り品種もある。

茎は地面を這うように横に伸び、節から発根しながら長さ50㎝程度に伸びる。
分枝した茎はやや立ち上がり、草丈10～20㎝に成長する。

繁殖力があり、放任でもよく育ちよく広がる。
斑入り品種の葉は美しく、リーフプランツとしても利用価値がある。
耐陰性もあるので、日陰の庭にも植栽することが出来る。
グランドカバーの他、寄せ植えなどにも利用される。


(出典・参考: ガーデニングの図鑑)