昨年2月、家にはほとんど花がなかった

介護退職して、6年ぶりに自宅へ帰り、32年前に建てた自宅をリフォームした

介護の助太刀として、バラを中心としたイングリッシュ･ガーデンを造ろうと決めた

以前のバラのホワイト･アーチが錆びて折れていたので、それを取り払い、玄関をまたぐ大きなパーゴラをつくることを考え、パースを書くことから始めた

庭仕事、山仕事をするための道具入れとして物置を購入することにした

ドンドンと計画が実施され、大きな縁台、そしてパーゴラの第2号、第3号を造った

芝生の庭も作ったが、あまりにも庭仕事をし、芝生を踏み枯らしてしまうので、26歩の小径を作ることにした

私はバラや花育てに専念したいので、パーゴラ、縁台、小径は、造園業者に発注した

設計の基本となるイメージ図は、全部私が作図した

ほとんど花がなかった庭が、花いっぱいになった

一年二カ月前の写真と見比べると、同じ家には見えない

昨日、訪ねてこられた義父のお世話になった人は、同じ3階建ての家なのに、分からなくなったそうである

住む人の気持ちが変われば、家全体の雰囲気が変わる

妻と義母は、この変化を大変、喜んでくれている

しかし、入院していてこの変化を知らない義父は、花が嫌いである

この対立は解消出来るのか

アルコール依存症で専門病院に入院中の義父が帰宅することを誰も許さない

本人も一年二カ月の入院で、酒害を家族や周りの人に与えたことを後悔しているが、退院して酒を断つことが出来るとは誰も信じていない

私の仁が試されるのだが、崖っぷちにいる妻と義母の精神状態を考えると、その判断の責任の重さに潰されそうな思いである

そんなとき、花は一所を命懸けで守り、存在を残そうと頑張って生きている姿を見せてくれる

だから、半歩進める