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シェルマン
2023/03/31
(3)
続きです‼️
だが、このウイルス騒動はそんな甘いものではなかった。
『楽になる、歌いたくなる』症状を皮切りに、新たに『回転したくなる』、『怒鳴りたくなる』、『逃げたくなる』、『走りたくなる』、『不満を言いたくなる』、『苦言を言いたくなる』、『緊張する』、『食べたくなる』、『ルンルン気分になる』といった奇妙な症状が、関東を中心に各地から次々と報告されていたのだ。
一方、国立感染症センターでも昼夜問わずの早急な調査を行った結果、AI推論を裏付ける未知のウイルスが遂に発見されたのだった。
感染方法は飛沫感染、口や鼻のみならず目からも感染することが分かった。症状は現在11種の奇妙な症状のみで、命に別条はなく、熱、咳、痛み等もなく、再感染を防ぐ抗体が作られないことも分かった。
また、日本医師会でも対応策を検討したが、命に別状がなく、奇妙な行動のみでは病気とは言い難く、しかも飲む薬も付ける薬もない現状では、残念ながら医療としての対応策は何もないと結論づけた。
更には、感染は日本人のみ、症状は同時多発的に出現することも分かってきた。
つまり、回転しつつ怒鳴りながら歌う、不満を言いつつルンルン気分になるといった、全く奇妙奇天烈な行動をとるといったような、複数のウイルスに感染したとしか思えない複合的なパターンが増え続けていた。
そして困ったことに、この奇妙な行動が増えるに連れ、この面白行動を積極的に見世物にして儲けようとする人々が現れ始めていたのだ。
その様子がTVやネット等で紹介されると、自分達には感染しないと知った外国人観光客が押し寄せ、皮肉なことに日本は空前の好景気を迎えることとなったのだった。
思わぬ好景気は西園寺政権にとっては棚から牡丹餅的な大きなプラス要因だが、悲壮感が無いとはいえ、発生源も対応策も不明では喜ぶわけにはいかなかった。
また、有識者に検討させていた感染拡大防止策についても結論が出た。
浮上した案は3つ。
①全国民外出禁止令案
二度と無い好景気の今、強行すれば暴動が起きることは明らかで没。
②目、口、鼻からの感染を防止する本人の顔型で作ったお面型のマスク案
老若男女問わず短期間の実証実験を行ったところ、問題点続出のため没
・お面の方がちょっと美形なため、お面を一生つけたままにしたい(女性)
・ほんとの顔とお面の顔とどっちが本物か区別がつかず精神に異常(幼児)
・他人のお面を被ったなりすまし犯罪多発
・何が真実か分からなくなった(出会い系サイト)
・このマスクが出回ったら倒産するとのクレームあり(全ての化粧品メーカー)
③懸賞金付きワクチン開発案
弱みに付け込み、裏から懸賞金値上げを要求する国や製薬会社が多すぎて没。
正月が間近に迫る中、効果的な感染防止策を見出すことはできていなかった。
西園寺は、総理執務室で肘掛椅子に深く座り、大都会に沈む夕日を焦点の合わない虚ろな目で静かに見詰め呟いた。
「ふう…疲れた。…政権どころではないな。日本はいったい…どうなっていくのだ」
秘書官は押し黙り、うつむいたままそっと総理執務室を後にした。
つづく
kaorin
2023/03/31
🤭ウフフ。
お兄様、ありがとう🤗。
さぁ〜、今週最後のお仕事☝️
頑張りましょうᕦ(ò_óˇ)ᕤ。
電車🚃に揺られて遠くまで、、、。
イッテミタイ🤗
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1
返信
シェルマン
2023/03/31
@kaorin
さん
今の職場は、いよいよ今日が最後や😭☝️
一つ、別れの挨拶を1時間ぶっこいてやるかな😆💦
さあ、頑張っていざ出陣じゃ~😉✌️🆗⤴️
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1
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シェルマン
単身赴任で19年東京にいました😅❗ 大阪に帰ってきた今、荒れ放題の庭を手入れしていきたいと思っています😊✋ 最近は小説家気取りで短編小説書いたり、イソップ物語をもじってウソップ童話を書いたりと、思っていることを文章に起こす喜びに浸っております😉🎉 目指せ直木賞‼️‼️‼️💃
キーワード
短編小説なみ(笑)
続きです‼️
だが、このウイルス騒動はそんな甘いものではなかった。
『楽になる、歌いたくなる』症状を皮切りに、新たに『回転したくなる』、『怒鳴りたくなる』、『逃げたくなる』、『走りたくなる』、『不満を言いたくなる』、『苦言を言いたくなる』、『緊張する』、『食べたくなる』、『ルンルン気分になる』といった奇妙な症状が、関東を中心に各地から次々と報告されていたのだ。
一方、国立感染症センターでも昼夜問わずの早急な調査を行った結果、AI推論を裏付ける未知のウイルスが遂に発見されたのだった。
感染方法は飛沫感染、口や鼻のみならず目からも感染することが分かった。症状は現在11種の奇妙な症状のみで、命に別条はなく、熱、咳、痛み等もなく、再感染を防ぐ抗体が作られないことも分かった。
また、日本医師会でも対応策を検討したが、命に別状がなく、奇妙な行動のみでは病気とは言い難く、しかも飲む薬も付ける薬もない現状では、残念ながら医療としての対応策は何もないと結論づけた。
更には、感染は日本人のみ、症状は同時多発的に出現することも分かってきた。
つまり、回転しつつ怒鳴りながら歌う、不満を言いつつルンルン気分になるといった、全く奇妙奇天烈な行動をとるといったような、複数のウイルスに感染したとしか思えない複合的なパターンが増え続けていた。
そして困ったことに、この奇妙な行動が増えるに連れ、この面白行動を積極的に見世物にして儲けようとする人々が現れ始めていたのだ。
その様子がTVやネット等で紹介されると、自分達には感染しないと知った外国人観光客が押し寄せ、皮肉なことに日本は空前の好景気を迎えることとなったのだった。
思わぬ好景気は西園寺政権にとっては棚から牡丹餅的な大きなプラス要因だが、悲壮感が無いとはいえ、発生源も対応策も不明では喜ぶわけにはいかなかった。
また、有識者に検討させていた感染拡大防止策についても結論が出た。
浮上した案は3つ。
①全国民外出禁止令案
二度と無い好景気の今、強行すれば暴動が起きることは明らかで没。
②目、口、鼻からの感染を防止する本人の顔型で作ったお面型のマスク案
老若男女問わず短期間の実証実験を行ったところ、問題点続出のため没
・お面の方がちょっと美形なため、お面を一生つけたままにしたい(女性)
・ほんとの顔とお面の顔とどっちが本物か区別がつかず精神に異常(幼児)
・他人のお面を被ったなりすまし犯罪多発
・何が真実か分からなくなった(出会い系サイト)
・このマスクが出回ったら倒産するとのクレームあり(全ての化粧品メーカー)
③懸賞金付きワクチン開発案
弱みに付け込み、裏から懸賞金値上げを要求する国や製薬会社が多すぎて没。
正月が間近に迫る中、効果的な感染防止策を見出すことはできていなかった。
西園寺は、総理執務室で肘掛椅子に深く座り、大都会に沈む夕日を焦点の合わない虚ろな目で静かに見詰め呟いた。
「ふう…疲れた。…政権どころではないな。日本はいったい…どうなっていくのだ」
秘書官は押し黙り、うつむいたままそっと総理執務室を後にした。
つづく