サクラ科　サクラ属
日本固有種
山野に自生する
10種あるいは11種の
基本野生種のひとつ
落葉広葉樹　高木

主に西日本を中心に自生
本州　四国　九州に分布
北限　太平洋側では宮城県
日本海側は新潟県
南限　鹿児島　トカラ列島
エドヒガンに次いで長命の桜
その分　生育に年数を有する
花が咲くまで早くて
５年　遅ければ10年以上

花期　３月下旬から４月上旬
多くの場合　花と同時に
葉が芽吹く
山野にあるサクラの総称でもあり
同一地域内で個体変異が
起こりやすい

日当たりを好む陽樹
樹形は傘状　横張りは
さほどなく上に伸びる
寒さに強く　北海道南部まで
植栽可能　染井吉野よりも
秋の紅葉が美しい
肥沃な土壌を好み
他の桜同様に剪定に弱く
移植は困難である


明治以前には
桜といえば　山桜
花の美しさを目的に
つくられたものとは
異なる趣です。
粋人の好むお花だとか…

もっとも変異を
起こしやすい性質で
花や新芽の色　花つきなど
それぞれ違いがありますね。

春の初めには
早く咲けよと雨が降り
ようやく咲いたかと思えば
花を散らすように　また雨が…
こちらでは日も昇らない内より
静かに降り続けています。

日の下で見る花色よりも
薄紅が幾分　濃く見えます。
平安の頃より　花と言えば山桜
春雨に濡れそぼり
しっとりと咲いています。

散ればこそ　いとど桜はめでたけれ
浮き世になにか　久しかるべき
　　－散るからこそ桜は美しい
　　　世の中に　永遠のものなど
　　　ないではないか　　
　　　　　　作者未詳
　　　　
今日１日　お疲れ様でした。