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ロンさんのお出かけ先,散歩,お寺の投稿画像

2023/02/13
【奈良シリーズ】

   薬師寺・金堂

 薬師寺金堂は、二層建てで、東塔と同じく、それぞれの層に飾り屋根である裳階(もこし)が付けられています。
 その壮麗な姿は、「龍宮造り」と呼ばれ、薬師寺の伽藍の特徴です。
 鳳凰が羽ばたく雄大な姿という形容もあります。
 金堂は、昭和51年(1976年)に再建された建物なので、白壁と朱色がまだまだ色鮮やかで、とても美しいです。

 薬師寺の御本尊は、薬師如来です。
 創建当初から現存する御本尊・薬師如来像と左右の日光菩薩、月光菩薩の「薬師三尊像」は、 美しい仏像で、やさしい微笑みは安心を与えてくださいます。
 薬師寺管主の説明によれば、薬師如来はお医者さん、日光・月光菩薩は昼間・夜間の看護師さんだそうです。
 今では黒光りする薬師三尊像は、大きく、美しいです。

◎今回のお寺巡りの中で、私がなぜ薬師寺を訪れたかったか。
 薬師寺は、1300年の長い歴史の中で、東塔を除く建物が火災等により消失しました。金堂が消失したのは、1528年です。
 薬師寺は、その後、仮金堂が建てられて御本尊が安置されましたが、終戦直後でも、東塔のほか、雨漏りのするみすぼらしい仮金堂しかなく、薬師寺にとって、失われた伽藍の復興は永年の悲願でした。

 昭和43年(1968年) 当時の金堂再建費用は、10億円。
 昭和42年に薬師寺管主、翌昭和43年に法相宗管長に就任した高田好胤和上は、悲願の金堂再建に向け、お写経を通した 「美しい心の再発見」 を呼びかけ、「できるだけ多くの人々が参加することによって、多くの人々が仏心に触れて幸せになってもらうことに意味がある。」と唱え、百万巻のお写経勧進を行ったのです。
 簡単に言えば、100万人の人にお写経をしてもらい、1巻千円の納経供養料を収めてもらうことにより、10億円の金堂を再建するというものです。
 人々にとっては、単なる寄付ではなく、心の修練としてお写経をして薬師寺に納めることが金堂復興につながるというものです。
 企業からの資金援助は受けなかったそうです。
 高田好胤管長のお写経勧進の結果、かつて修学旅行で薬師寺を訪れたたくさんの人々の理解も加わって目標の百万巻が達成され、昭和51年(1976年) 、 金堂が落慶されました。
 高田好胤管長の言葉によれば、薬師寺金堂は、お写経を通してたくさんの人の美しい心が集まった、かけがえのないものになりました。
 百万巻のお写経は、金堂内に納められています。
 金堂の再建は、戦後最大の木造建築でした。
 そもそも創建当時の金堂の設計図も写真もあるわけではなく、古文書に書かれた大まかな外形、発掘調査、東塔の造りを手がかりに設計図が書かれたそうです。
 金堂建築の棟梁は、高田好胤管長の頼みで、法隆寺の宮大工が務めました。
 棟梁は、金堂の屋根を支える隅木を組み上げる時、突然、設計図よりも5cm高く組む指示を出したそうです。
 その理由は、屋根には重みがあるので、1000年後に設計図どおりの美しい曲線美になるだろうということだったそうです。

 薬師寺でのお写経は、今では、高田好胤管長のお写経勧進以来、870巻を数えるそうです。
 その納経供養料により西塔、 中門、 回廊、 大講堂などが復興され、創建当時の白鳳伽藍がよみがえりつつあります。

 薬師寺の東塔は、奈良時代の創建当時の姿そのままであり、建築技術が高く、各時代の人々が守り抜いてきた証しでもあり、とても価値があり、素晴らしいと思います。
 金堂は、再建されて美しいということよりも、高田好胤管長が薬師寺としての悲願達成のためにお写経勧進をし、それに応えてお写経を通してたくさんの人々の心が集まり、専門家が最高の技術を発揮した結果として、再建されたという点で、ものすごく素晴らしいと思います。
 
 いにしえの 姿を伝える 東塔も
 人々の 心でよみがえる 金堂も
 今我々に 有り難きもの
 御本尊とともに
 千年のちまで 伝えたい
 
2023/02/14
ロンさん

こんばんは😊
先日はありがとうございます😊
昨日薬師寺・金堂を拝見させて頂きました
龍宮造りなんですね
とてもご立派に再建されたのですね
色々とご案内有難うございます😊
2023/02/17
ロンさん

こんにちは、
早速見てくださりありがとうございます😊
見て頂きうれしいです。
でも、こんな時間に⁉️
体調でも、悪くてお休みなのかしら?
と、少し気になりました。
お大事になさってくださいね^_^

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