11月。晩秋から冬季へと最終の季節へと時は進む。
フラワーショップの店頭には、それに呼応するかのように、カラフルにも花卉達が精一杯賑わそうとしているようだ。

10月からの店頭で観るバラ、バラ---その4。

----切りバラも一層、店頭を賑わしている。
　薄褐色系x1、橙系x2、赤系x1のバラ、４つ。

・薔薇(ショコラロマンティカ)
そのもつ花弁は、淡いピンクとも紫色とも思える名状しがたいフリルのある波状弁のバラに見える。
一方では、この花弁の持つくすんだピンクでや茶色が入る色合いを持っているともいえる。

花名「ショコラロマンティカ」は、こうした色合いから、それを‘チョコレートに空想的で甘美なもの’になぞらえたのであろう。


・薔薇(スティンガー！)
鮮やかなオレンジ色で外弁は剣弁で、中心に向かうにつれて丸弁になっていくという半剣弁咲きのバラといえようか。
暑い真夏をイメージさせる、明るく映えるオレンジ色が印象的なものにしている。

花名「ステンガー！」は、「刺すもの」などの意で、ブランデーとクレームドマント/ミント風味のリキュール)を用いるカクテル酒を指して、その持つ酒の色合いをこのバラの色に仮託したのだろう、か。


・薔薇(ブラッドオレンジ+)
サーモンピンク、ピンクとオレンジがまじりあったような色合いで、花びらが波打つフリル咲き。
一言ではいいがたい華やかさを持って、何かしらの情熱をそこに感じさせるバラのようである。

花名「ブラッドオレンジ」は、‘果肉が紅いオレンジ’のような意であり、まさにそのような景色を持ったバラである。


・薔薇(オール４キュート)
少し茶色がかった赤色の花弁が、見事なフリルを持って幾重にも重なりウェイブして、それが放射状広がった状態の咲き方で、中央が４つに分かれたように見えるクォーターロゼット咲きのバラのようである。

この花ってなんだろうかと、思わせるとても特徴的なバラである。
名前のとおり花びらがフリフリで波打ち、可愛らしく、中心がグリーンアイでそのコントラストがゴージャスである。
見た感じはラナンキュラスみたいで、バラに見えない様でもある。

花名「オール4キュート」※は、上記のように、‘この花ってなんだろうかと、思わせる特徴的な雰囲気を持って､きびきびとした可愛いらしさ’からくるのであろう。

※オール4(オールフォー)シリーズとして、「オール4ハート」「オール4ブーケ」「オール4キュート」等が世に出ているようである。