10月、神無月は神有月。時季は秋に。季節は先へさきへと進む。私の散歩道の道際等の草花達は、今、その季節の変化もにゆっくりと順応しようとしている---

９月からの、より充実した時季を享受しようとしている草花達の姿 ---その1。

　　／その草花その葉今観るは、
　　　　　　　　　外側に赤・黄・緑の変化鮮やかに／

盛夏が過ぎ、次の季の気配が感ぜられ様になったある集合住宅のオープンスペース。
この夏この草花、ここに出逢い見しときは、その葉は全て緑色にして目立つこともなくに、今、上部から観るにその葉は、中心より外側に赤・黄色に鮮やかに、下葉にいくほどに緑の部分を多くしてそこにありき。

寒さが加わってくると、いっそう色鮮やかになるにやあらむ。

　
　　　　　　　　ハゲイトウ(葉鶏頭)


・ハゲイトウ＜葉鶏頭＞(ヒユ科 ヒユ属/アマランサス属)
　一年草。アマランサス(下記参照)の一種である。主に食用品種をヒユ(莧)とも呼ぶが、アマランサスの食用品種の総称的に呼ぶこともある。
　
＜アマランサスはヒユ科 ヒユ属/アマランサス属の植物の総称。
一年草の擬似穀類である。アマランスとも。
ギリシャ語の アマラントス、(花が)しおれることがない）が語源である。
(出典・参考: アマランサス Wikipedia)＞

＜形態・生態＞
根はゴボウ状の直根。
茎は堅く直立し、草丈 80cm から 1.5m ぐらいになる。

葉は披針形で、初めは緑色だが、夏の終わり頃から色づきはじめ、上部から見ると中心より赤・黄色・緑になり、寒さが加わってくるといっそう色鮮やかになる。
全体が紅色になる品種や、プランターなどで栽培できる矮性種もある。

＜分布＞
熱帯アジア原産。中国では宋時代には渡来しており、江戸時代初期には日本でも栽培されていた。

イギリスではエリザベス朝時代に愛好され、ジョン・ジェラードは「この花の美しさやすばらしさを描写することは私の技量を超えている」と絶賛した。
19世紀でも高く評価されていたが、今日ではほとんど見かけない。

＜人間との関わり＞
観葉植物として利用される。
花壇の背景、農家の庭先を飾る植物として、広く栽培されている春まきの草花。
種子は細かいが、発芽は比較的よく、こぼれ種でも生えるくらいである。排水と日当たりの良いところに4月下旬頃に直まきし、種子が見え隠れする程度に覆土する。

属名のアマランサスは、「決して古くならない」の意味であり、不滅の象徴でもあった。
これは、以前この属に分類されていたセンニチコウが古代ギリシアで「アマランサス」と呼ばれていた植物と考えられていたためである。
現在「アマランサス」の名で残された植物は長持する花ではない。

(出典・参考: ハゲイトウ Wikipedia)